第70回「そのママでいいの~新型コロナ禍と乳幼児ママの居場所~」

「怖いのはウイルスじゃなく人の目」「子育ては、常に濃厚接触」…。

3月上旬、新型コロナウイルスの感染拡大で、地域の子育て支援拠点の閉鎖が相次ぐ中、高松市の「ぬくぬくママSUN’S」は、活動継続を選択する。

活動の柱は、子育てサークルの運営と、親子向け講座やイベントの開催。孤独になりがちな乳幼児ママたちがつながり、発信主体となることで、地域の中での「居場所」を見出してきた。

緊急事態宣言や保育所でのクラスター感染発生と、刻一刻と変わりゆく状況の中、メンバーたちは悩み、話し合いながら、そのつど判断を下していく。

毎回100人以上を集める半年に一度の「ぬくぬくコンサート」は、規模を縮小しての開催に。詩の朗読や劇を通じて発信するのは、「子育て中も自分らしく」「そのママでOK」というメッセージだ。

新型コロナ禍を経て見えてきた活動の「原点」とは?葛藤と決断の半年間を見つめた。