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豊かな自然・グルメ・歴史を堪能して体と心をリフレッシュ!【岡山・新庄村】

岡山・香川の話題のものやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」
今回は岡山県北西部にある新庄村を紹介します。

歴史を感じる宿場町の風情に、山の幸を使ったおいしい食べ物や森林セラピーなど、
自然の中で心と体を思い切りリフレッシュできる、夏のおすすめスポットです。

新庄村といえば?赤い屋根が並ぶ宿場町と桜の名所

岡山県の北西部にある、人口800人あまりの新庄村は、かつて山陰と山陽をつなぐ出雲街道の宿場町として栄えていました。多くの民家の屋根には、寒さに強いとされる赤い石州瓦が使われています。

宿場町には、江戸時代に作られた石積みの水路が流れ、軒先のいけすで鯉が優雅に泳いでいます。
パクパクと口を開け訪れた人を出迎えてくれます。

Q.鯉はペットなんですか?
(飼い主)
「昔は食っとった。幼いころに食った覚えはある」

2019年4月撮影

桜の季節になると、この場所では明治時代に植えられた約130本のソメイヨシノが咲き誇ります。

夏は不動滝(男滝)・女滝で涼を感じて

新庄村の夏の見所は不動滝(男滝)です。
高さ約40mの崖を下り、水が滝壺に飛び込みます。水の勢いが激しく雄大なことから、「男滝」の名が付きました。

不動滝(男滝)の約150m下流にあるのは女滝です。

水が岩の間を2つに分かれて流れ落ちる優雅な様子が、男滝とは対照的であることからその名が付きました。
晴れた日には地元の人が水遊びをするなど人気のスポットです。

不動滝(男滝)・女滝

住所
岡山県真庭郡新庄村滝ノ尻
電話番号
0867-56-2628 (新庄村役場)
HP
http://www.vill.shinjo.okayama.jp/index.php?id=148

道の駅で地元野菜や特産のヒメノモチのグルメを堪能

新庄村の食を堪能するなら、道の駅がおすすめです。
地元の生産者が作った野菜や地元特産のもち米・ヒメノモチを使った商品などが並んでいます。

こちらはサルナシを使った商品です。
サルナシはキウイの仲間で、新庄村ではジャムや酢にして使います。

サルナシは、岡山県では北部を中心に自生していて、うずらの卵ほどの小さな実をつけます。
取材した時はまだ実が若かったですが、8月下旬ごろには完熟し、キウイのように甘酸っぱくなります。

この他道の駅の食堂では、ヒメノモチの米粉を使った麺にイノシシ肉のチャーシューがのった「新庄ししメン」

もちが入った「牛もち丼」など地域色豊かなメニューがそろっています。

がいせんざくら新庄村

住所
〒717-0201
岡山県真庭郡新庄村2190-1
電話番号
0867-56-2908
営業日
定休日は12月30日~1月3日、1月~3月の毎週水曜日
HP
https://www.meruhen-plaza.jp/

旭川の水源である「ブナ林」を森の案内人と散策

新庄村には貴重なブナ林も残っています。大山隠岐国立公園の一部でもある毛無山の麓にやってきました。 この場所を新庄村森林セラピー協議会の黒田眞路さんに案内してもらいました。

(新庄村森林セラピー協議会/黒田眞路さん)
「(ブナなど)広葉樹は、どーんと枝が広がっていて、雨が降ると水が枝を伝ってくる。雨を集めた胴体(幹)が滝のようになって、最後は自分の足元(根元)で吸い上げていく」

ブナ林は「緑のダム」とも呼ばれ、降った雨水をいったん土壌にため込みます。
たまった雨水は、少しずつ川に流れていきます。

(新庄村森林セラピー協議会/黒田眞路さん)
「ミネラルたっぷりの水がどんどん流れていって、生態系サービスを繰り返していって、農産物もできて、海に行って今度はノリとかカキとか、瀬戸内海の魚たちにも影響がある。『森は海の恋人』というのは、まさに森・川・海がつながっている。水でつながっているということですね」

近くの水辺で石をひっくり返すと、水生昆虫が姿を現しました。

新庄村のブナ林は、一級河川「旭川」の水源としても知られています。

(新庄村森林セラピー協議会/黒田眞路さん)
「水生昆虫が豊かにいると、魚も豊かに暮らしていける。これが川の源流です。」

森林浴の進化系!?「森林セラピー」で生き物との出会い

「森林セラピー」は自然に身をゆだね、体も心もリラックスしてもらおうというものです。
毛無山の麓では、新庄村森林セラピー協議会のガイドと一緒に森を散策するなどして、自然を満喫できます。

森を歩いていると、大きな二ホンヒキガエルに出会いました。
ビクリとも動かず、じっとこちらを見つめています。
ニホンヒキガエルは、開発などの影響で数が減ってしまい、岡山県では絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)になっています。

トチノキの葉は手のひらのようです。
秋に完熟するトチノキの実は、昔は「とち餅」の材料として使われていました。

こちらは、岡山県北部に分布するコバノフユイチゴ、別名マルバフユイチゴです。
葉の裏にあるとげは、動物に食べられるのを防ぐためと考えられています。

トンボ
クマシデの実
ゴマダラカミキリ

森に住む生き物を観察したり、ハンモックに寝そべったりすることで、心地よい時間の流れを感じることができます。

新庄村 森林セラピー

住所
〒717-0201
岡山県真庭郡新庄村2008-1
電話番号
0867-44-1330(新庄村森林セラピー協議会)
HP
http://yurikagonokomichi.jp/
その他

電話・FAX・メールにて予約
※ゆりかごの小径散策は1週間前、ノルディックウォーキングは2週間前までに、お弁当の注文がある場合も2週間前まで受付

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