梅雨にめぐりたい！ 本とおいしいものでゆったりできる場所【岡山県】

岡山・香川の話題のモノやスポットを紹介する「いまココ！ナビ」。 
今回は梅雨でも楽しめる個性的な書店を紹介します。 

本に囲まれた空間で優雅なティータイム♪ 「絵本専門士」がいるお店（倉敷市） 

かわいらしい絵本がのぞいているこちらのお店は、倉敷市の絵本専門店「つづきの絵本屋」です。 

代表の都築 照代さんは、絵本についての高度な知識が認められた「絵本専門士」の資格を持っていて、店にある2000冊以上の中から、その人にぴったりの絵本を選んでくれます。 最近は、大人が楽しめる作品も多いそうです。 

（つづきの絵本屋／都築 照代 代表） 
「たくさんのテーマやキーワードだったり、時にはその場で私が読んだりして、お客さんが『じゃあこれがいいかな』っていうふうに選ばれます」 

おすすめコーナーの本は季節ごとに変わります。 
今は雨をモチーフにした作品や、父の日にちなんだ作品が並んでいます。 

店の奥にはギャラリーもあり、ほぼ毎月、さまざまな絵本作家の原画展が開催されています。 県外から絵本ファンが訪れることも多いそうです。 

（つづきの絵本屋／都築 照代 代表） 
「めったに見られない作家さんの直筆がまるごと見られて、サイン本も手に入るので貴重かなと思います」 

そしてこの店では絵本のほかにも、紅茶を楽しむことができます ！  
春摘みの「ダージリン ファーストフラッシュ」はダージリンの新茶ともいわれていて、この時期限定の一品です。 
澄んだ黄金色をしていて、爽やかな味わいが口に広がります。 

（つづきの絵本屋／都築 照代 代表） 
「絵本好きな方はもちろんだけど、絵本にあまり興味がないとか、絵本の良さが分かっていない人に足を運んでもらいたいという思いがあって、紅茶も始めました。紅茶を目当てに来られた方も『絵本ってこんなにたくさんの物があるんですね』ってキョロキョロされますし、反対に絵本で来たけど、『紅茶も専門店なんですか』って言われるので、相乗効果が生まれています。」 

紅茶とともに、スコーンやワッフルなど日替わりの焼き菓子も味わうことができる「つづきの絵本屋」。 
本は新刊のため、読みながらの飲食はできませんが、かわいらしい空間で、ほっと一息つくことができます。 

夜まで営業している、米粉たい焼きがある古書店（玉野市） 

続いて紹介するお店は、玉野市の宇野駅から歩いて5分ほどの距離にある「ココカ古書店」。 2020年にオープンしました。 

ほとんどが手づくりという趣ある書棚には、新旧、ジャンル問わずさまざまな本が並びます。 

店主の宮本 万平さんにとって古書店を開くのは長年の夢でした。 

（ココカ古書店／宮本 万平 店主） 
「物心ついた時から古本屋さんに行っていました。学生の時は全然お金がなかったので、古本屋さんに通って面白い本ないかなと探していて。探し出す楽しみみたいなものが古本屋さんにはあるなと思っています」 

店を開く前には、世界99カ国を旅してまわったという宮本さん。 

（ココカ古書店／宮本 万平 店主） 
「これはサモアでヒッチハイクした時。全然つかまらなかった時に近くの家の人が『ご飯食べる？』って言ってくれた」 

店では、宮本さんが旅先で撮影した写真を見ながら思い出話を聞くこともできます。 

そんなココカ古書店でもう一つ楽しむことができるのが、たい焼きです。 

「オープン当時は新型コロナ禍で、持ち帰るものを何か考えたときにたい焼きをやりたいなって。『たい焼きと本』って組み合わせはなかったですし、面白いかなと思って始めました」 

米粉を使った生地は少し焦げ目がつくほど、サクサクに焼き上げていて、甘さ控えめの粒あんと相性抜群です！ 

さらに、この時期限定メニューの「チャイティーフロート」（チャイティー+豆乳塩バニラアイス）も宮本さんイチオシです。 

夜11時まで営業している「ココカ古書店」は、 
夜の時間はバーになり、地元の人や、瀬戸内海の島を訪れる観光客がお酒や本を楽しみに来るそうです。 

（ココカ古書店／宮本 万平 店主） 
「店近辺はのんびりしていて、すごくもうかるわけではないですけど、ゲストハウスのお客さんが店に来て地元の方と交流できる場所にもなっていて、そのあたりは理想としてやっていきたいと思っていたのでとてもいい形にはなっているかなと感じます」