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4月25日オープン「讃岐おもちゃ美術館」遊びながら感じる 木の温もりと香川の伝統工芸

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今回は、香川の伝統工芸のこだわりが詰まった美術館をご紹介します。

※4月18日~23日はプレオープン

4月25日にオープンする「讃岐おもちゃ美術館」
高松丸亀町商店街の東側、高松市大工町にある地上8階建ての駐車場。その1階部分で、高松市の子育て支援NPOとデザイン事務所が運営します。

館内には香川県の木材で作られたものを中心に、約5000点のおもちゃが並んでいます。

香川県産ヒノキのおもちゃで「ごっこ遊び」

木の温かみに包まれた小さなうどん店。
店主が麺を湯がいていると…お客さんがやってきました。れんこんの天ぷらを取ったら…いただきます!

子どもたちがなりきって遊ぶことができる本格的な厨房とカウンター。
うどんや天ぷらのおもちゃも全て、香川県産のヒノキで作られています。

(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長)
「できるだけリアルに。子どもってよく見てますからね、『ピッ』て電子決済もできるようにしてますし、本物に近い遊びを『ごっこ』でするっていうのが、子どもの想像力が湧き立てられていいかなと」

(保護者は―)
「すごい楽しそうです。いろんなおもちゃがたくさんあるんで」
「木がたくさんあって、匂いも木の匂いで。自然な感じで安心して遊べるから良かったです」

そしてもう一つの大きな特徴が、香川の伝統工芸が生かされたおもちゃや遊具が多くあることです。

(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長)
「すごい大人がたくさんいるんだよ香川には。やっぱりすごいよね、自分たちのふるさとは。っていうのも子どもたちに知ってもらいたいなと」

大きな木おけの中で遊ぶ「木桶茶室」

家族がお茶とお菓子を楽しむこちらの部屋は、大きな木のおけ。
このおけを造ったのは小豆島のしょうゆ会社「ヤマロク醤油」。木のおけで仕込む伝統的なしょうゆ造りを100年以上続けています。

5代目の山本康夫さんは「孫の世代に伝統の味を残したい」と造り手が少なくなっている木おけをPRしています。

(ヤマロク醤油/山本康夫 社長)
「茶室みたいにするって穴が開いてたんで、面白いやんって感じですね。日本で一番木おけが多く残っているのは、香川県であり小豆島ですから。子どもたちが中に入って遊ぶことによって、木おけに触れ合って小豆島に木おけがいっぱいあるんだっていうのを、少しずつ分かってもらえればいいかなと思います」

香川漆芸の技法で「子どものお尻が作る作品」

こちらの滑り台。表面には漆が塗られています。
滑り台の黒い漆の下には、赤や黄など5色の漆が0.03ミリという薄さで塗り重ねられています。
この滑り台で子どもたちが遊べば遊ぶほど、お尻で漆が削れてやがて虹色の模様になる…という、まさに「子どものお尻が作る作品」なんです。

これは香川漆芸の技法の一つ「彫漆(ちょうしつ)」をモチーフにしたもの。

(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長)
「お父さんが滑っていた時は黒かったけど、5色になったね、みたいな感じで代々受け継がれていくような 滑り台になればいいなと思ってます」

香川の伝統工芸で作る「松盆栽」

子どもたちが作っているのは大きな松の盆栽。
葉に見立てた緑の丸いものは、香川の伝統工芸「讃岐かがり手まり」です。中に磁石が入っていて松盆栽を自由に形作ることができます。

見上げると天井には色鮮やかな手まりが降り注ぐようにつるされています。
この手まりを作ったのは「讃岐かがり手まり保存会」などです。

(讃岐かがり手まり保存会/荒木永子さん)
「子どもだから子ども用にざっくり作るんじゃなくて、全部『本物』のものを使って、本格的な枝ぶりを何回も試作しました。ちゃんとくっつかなかったらぽろっと落ちたり、自分の思ったようにならないんですよね。でも形にならなくてもいいんじゃない、っていうような何でも楽しく伝えたいなって思います」

子どもだからホンモノを―

館内には、他にもいたる所に香川の伝統を受け継ぐ職人たちのこだわりが詰まっています。
子どもたちは遊びながらそのこだわりを感じることができます。

(保護者は―)
「転勤族で県外出身なんですけど、香川ゆかりのものを教えてあげられないので、ここに来て親しんでもらいたい」

(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長)
「全ての職人さんが『子どもだから分からんやろ』じゃなくて、『子どもだからホンモノを伝えよう』って言ってくれるところが、すごい粋だなぁと思ってそれをすごくうれしく思ってます。香川のいいものにたくさん触れて、知って、『ふるさとの香川ってええとこやな、ここに生まれて良かったな』って子どもたちに思ってもらえたらいいなと思ってます」

グランドオープンは4月25日。入館には事前にホームページから予約が必要です。

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