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【宇野港周辺・犬島】瀬戸内国際芸術祭2022 新作や雨の日でも楽しめる屋内展示も 岡山

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今回は、3年に1度開かれる現代アートの祭典、「瀬戸内国際芸術祭2022」の見どころをたっぷり紹介します!


5回目の開催となった今回は、春・夏・秋の3会期で瀬戸内海の12の島などに214点の作品が展示されます。
その土地の歴史や人の魅力にも触れられる新作がそろっています。

まず紹介するのは本州から島々への玄関口となる玉野市の宇野港エリア。
ここには、今回の瀬戸芸に向けて3つの新作が設置されました。

宇野港エリアに2つの新しいホテルが完成

UNO HOTEL
KEIRIN HOTEL10

2021年7月には、JR宇野駅のすぐそばに「UNO HOTEL」が、2022年3月には玉野競輪場に「KEIRIN HOTEL10」と新たに2つのホテルが完成。
このおかげで宇野港エリアでの長期滞在も可能になり、作品もこれまで以上に楽しめるようになりました。

「瀬戸内国際芸術祭2022が開幕しました!ですが、ちょっと天気があやしいんですよね…」
ということで、雨の日でも楽しめる屋内展示の作品を紹介します。

宇野港周辺:「実話に基づく」ムニール・ファトゥミ

会場となっている旧三宅医院
「実話に基づく」ムニール・ファトゥミ

モロッコ出身の作家、ムニール・ファトゥミさんの「実話に基づく」

ファトゥミさん自身が、パリ郊外で撮影した建物が取り壊される様子などの動画・写真が展示されています。
会場となっている旧三宅医院は、撮影された建物と同じく約100年前に建てられたもの。このように、同じ年代に建てられた建物で展示することにファトゥミさんはこだわったそうです。

香川県瀬戸内国際芸術祭推進課/矢野美夏 主任

「1930年代の建物に対して、スクラップアンドビルドされていることに何か訴えるっていう感じのことになっています」

宇野港周辺:「時間屋」長谷川仁

「時間屋」長谷川仁
「時間屋」長谷川仁

続いても屋内の作品。北海道生まれの美術家、長谷川仁さんの「時間屋」です。

天井から降っているのは玉野市の塩田で古くから作られてきた「塩」。
来場者は上から降ってくる塩を、10秒間コップの中に入れて購入することができます。

美術家/長谷川仁さん

「地球が46億年前にできて、その時から海の中に塩は溶け込んでいて。たかだか10秒なんですけど、塩の10秒っていうのは46億年前から続いている時間の一部、それを持って帰ってもらうということ。ずっとつながっている地球の10秒だったり、今の生活する上での時間の大切さみたいなものを感じてもらえたら」

これら屋内作品を楽しむには、JR宇野駅の検温スポットで発熱や風邪の症状が無いことを示すリストバンドを受け取らないといけません。


さて、宇野港を後にして今度は船に乗り込みます。その行き先は…岡山市東区の宝伝港から約10分のところにある犬島です。
今回の瀬戸芸では、この犬島でも新作がお披露目されました。

犬島:「フラワーフェアリーダンサーズ」大宮エリー

「フラワーフェアリーダンサーズ」大宮エリー

東京都在住のアーティスト、大宮エリーさんが手がけた「フラワーフェアリーダンサーズ」です。

犬島に自生するヒメキンギョソウ、スズランとキキョウ、タンポポをモチーフにしたカラフルな作品。
作品は強化プラスチックでできていて、実際に触れたり作品に座って島ののどかな風景を楽しんだりなんてこともできるんです。

葉っぱや茎の裏側には、テントウムシやチョウの絵も隠れています。

作家・画家/大宮エリーさん

「この作品って子どもがぶわーって寄ってきて。さっきから『まだだよ』って言っているのに、乗っかっちゃったりするんですよね。そういうのを見て島の方々が目を細めていたり」

大宮さんは、新型コロナの影響で現地に足を運べない中でも、島民とリモートで交流を続けアイデアを練ってきました。

(作家・画家/大宮エリーさん)
「島の方々が着ている服装がカラフルなんです。『カラフルなのが好きなのかな』と思って伺ったら「好きじゃ」ということだったので。元気になるようなものにしたところ、『良い色じゃのう』と言っていただいて、良かったなと。
ウクライナとロシアの情勢もあるしコロナもあるし、色んな中で開幕する意味っていうのは今まで以上にあるんじゃないか。見に来て下さるのがきっかけに島に訪れる人が増えて『自然の大切さ』とか『地球』みたいなことが感じられるようになったらいい」

犬島オリジナルグッズを扱う売店がオープン

この作品のすぐ近くでは、小屋を再利用した売店もオープン。
島で採れたワカメや島の絶景を切り取ったポストカードなど、犬島ならではのグッズを扱っています。
運営するのは、「犬島を盛り上げよう」と島への移住者らが2022年1月に立ち上げた「犬島ととと倶楽部」です。

一般社団法人犬島ととと倶楽部/岩井智幸 代表

「本土からたった10分で来れる近さの中に、昔ながらの原風景が残っていたりとか、本土と違ったゆったりした時間が流れているのが犬島の特徴かなと。おしゃべりが好きなお母さんたちが多いので島民とのふれあい・交流っていうのも犬島で出来る良いところかなと」

洗練された現代アート作品はもちろん、開催地ならではの歴史や人柄にも触れられる瀬戸内国際芸術祭。
春会期は5月18日までです。