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【多度津町】地域通貨『どっつ』 ユニークな体験や地域とのつながりを買う

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2月、多度津町が導入した新しい地域通貨「どっつ」。
町内のスポットを回ったりお手伝いをしたりするとたまるこの「どっつ」で、瀧川アナが多度津町を巡りました。

うどん玉をお得にゲット!(釜出しさぬきうどん めん一)

最初にやってきたのはうどん店の「釜出しさぬきうどん めん一」。
店にチェックインしてまずは50どっつゲットです!

「おいしかった~。食べ終わったらテーブルを拭いて…ごちそうさまでした!
テーブルを拭いたら100どっついただけると」

この「どっつ」は、登録されたスポットを巡ったり、お手伝いをしたりすることでもらうことができます。
そして…100どっつで売れ残りそうなうどん玉を半額で買うこともできます。(※数に限りがあります)

さらに、もう100どっつ払うと…畑で育てている大根をもらうことができます。(※季節限定)

「大根とったどー!おー、立派!」
「どっつ」を使うことでちょっとお得な体験・いい思い出ができました。

地域通「どっつ」の狙いは地域のつながり強化

多度津町 政策観光課 髙嶋晃史さん

「地域のコミュニティー活動に、若い世代の方々が参加するきっかけ作りになるような取り組みです。
町内の魅力的なお店であったり、企業・団体を知ってもらうきっかけにもつながるので、そこから関係人口の創出につながることを期待しています」

新型コロナの影響で離れてしまった人と人の距離。
多度津町はどっつで「地域のつながり」を強めるとともに、外から人を呼び込んで町を活気付けることを目指しています。

場所を知って―お祈りで「どっつ」獲得(海岸寺)

現在33のスポットが登録されている「どっつ」。海岸寺もその1つで、奥の院大師堂でお祈りすると100どっつがもらえます。

海岸寺 住職 上戸暖大さん

「諸説ある中の一つと言われているんですけど、善通寺さんが空海さんのお父さんのお屋敷があった場所と言われてるんですが、多度津の白方はお母さんがお住まいになっていた場所と言われていて、通って来られていて、産屋っていうのを建ててお産をされたという説があります」

海岸寺の奥の院は空海の産屋跡に建てられたと言われています。
海岸寺には、「病気封じ」や、酒やたばこ、人などの悪い縁を断ち切る「悪因縁断ち」。ほかにも「安産祈願」や「子宝成就」にも御利益があるそうです。

(海岸寺 住職 上戸暖大さん)
「(Q.「どっつ」に期待することは?)まずは多度津町に興味を持ってもらうっていうことと、その中でも海岸寺という場所を知ってもらって、お祈りという体験を通してば何か忘れているようなものを思い出してもらうきっかけになったら」

公園、薬局…多度津をめぐると「どっつ」がたまる!

多度津を巡ると「どっつ」がどんどんたまります!

例えば…桃陵公園へ行って「一太郎やぁい像」と写真を撮って見せると、100どっつもらえる薬局もあるんです。

商店街にある創業190年の薬局では、50どっつを使うと店舗の裏の資料館で明治・大正・昭和の多度津町を中心とした写真などを見ることができます。
さらに、50どっつ払えば町内のおすすめスポットを教えてもらうこともできます。

オリーブオイルの試飲体験(蒼のダイヤ)

いろいろとどっつを使った後に訪れたのは、多度津町で唯一オリーブオイルを製造している「蒼のダイヤ」です。

10月・11月に収穫されるオリーブは冬の間は休み、今の時期から葉や花が咲く芽が出始めるということです。
こちらでは、100どっつでオリーブオイルの試飲が体験できます。

蒼のダイヤ 細川勝 社長

社長の細川勝さんは日本オリーブオイルソムリエ協会の認定ソムリエ。
「オリーブオイルっていうのは、香りと辛みと苦みっていう非常に大事な品質の要素があります。これをちょっと手で温めると香りがよくわかるので。空気を入れて口の中で温めるともう一度香りが立ちます。で、ゆっくり飲んでいただく」

(瀧川アナ)
「香りが華やかに広がりますね。甘いんですけど、苦くてさわやかで不思議なオリーブオイルの楽しみ方。のどに来るとクーっと辛くなる感じがありますね」

細川社長「あと、絶景ポイントを見られるところがあるんです。300どっつなんですけど行ってみましょうか?」
瀧川アナ「ぜひ行ってみたいです。300どっつですね?すいません…今200どっつしかないんです」
細川社長「うちの中にはどっつをもらえる作業もあるんですよ」

シール貼り作業20枚で100どっつ獲得!

細川さん「作業お疲れさまでした。それでは景色をご案内しましょう」
瀧川アナ「うわー、すごい!きれい!いいですね!奥の方まで陸が続いてますね」

(蒼のダイヤ 細川勝 社長)
「始めてみると、非常に話をしやすくて、来る人も興味を持っていてこれをやっていくことで新しい人と親しく話ができます。ぜひみんなでワクワクしてどっつが巡り巡る多度津を作っていきたい」

地域通貨の取り組みは全国17の地域で行われていて、岡山では新庄村が導入しています。

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