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天体観測の聖地・美星町「星空保護区」に認定 地球を守る謎の施設も! 岡山県井原市

岡山・香川の注目スポットやモノを紹介する「いまここ!ナビ」。
今回は、11月に国際NPOから「星空保護区」に認定された井原市美星町です。
その名の通り、美しい星空を誇る町・岡山県井原市美星町は「天体観測の聖地」と言われています。

星空保護区に認定された井原市美星町の星空にまつわる物語を集めていきます!

街路灯をリニューアル、星空への影響を削減

井原市美星町は、1989年に全国で初めて「光害防止条例」を定めるなど美しい星空を守る取り組みを積極的に行ってきました。
今回、「星空保護区」の認定を受けるためにエリアの「街路灯」を新しいタイプのものに取り換えたそうです。

左が一般的な街路灯。そして右が、美星町で新たに取り付けた街路灯です。

比べてみると角度の違いは一目瞭然です。
一般的な街路灯は斜めについていますが、今回新たに取り付けた街路灯は電柱に対して垂直につけることによって、光が上にほとんど漏れません。

もう一つの違いは色温度。白色ではなく、昔ながらの優しい感じの電球色に変えることで、光が星に影響が出ないというところに気を付けているそうです。
新しい街路灯はメーカーに開発を依頼した特注品。美星町では、エリア内の約400の街路灯を新しいものに取り替えました。

実際に夜になると…
必要最小限の明るさは確保されていますが、かなり暗めです。

以前の街路灯に比べると、星空への影響がかなり減っていることが分かります。

星空と深い縁を持つ場所「阿部神社」

阿部神社(浅口市鴨方町小坂東)

美しい星空が広がる美星町の近くには古くから星空と深い縁を持つ場所がありました!
浅口市鴨方町にある阿部神社です。
なぜ阿部神社というのかというと、陰陽師と知られる安倍晴明が天体観測のためこの地に屋敷を建てていたから。

平安時代の陰陽師・安倍晴明。朝廷に仕えた伝説的な易占の名人です。
美星町から、約17キロ離れたこの場所で安倍晴明が天体観測を行っていたと言われています。

美星天文台で天体観測

こちらは、「美星天文台」の望遠鏡。岡山県で一般公開されている望遠鏡の中では最も大きい反射鏡を備えています。
美星天文台では、週に4日夜も一般公開されています。

また、3D映像で宇宙を学ぶこともできます。

美星天文台

住所
〒714-1411
岡山県井原市美星町大倉1723-70
電話番号
0866-87-4222
営業日
金・土・日・月
営業時間
22時まで開館
HP
https://www.bao.city.ibara.okayama.jp/
その他

入館料:300円(小学生以上)

地球を守る「美星スペースガードセンター」

美星天文台のそばには、もう一つの天文台「美星スペースガードセンター」があります。
建物には、関係者以外立ち入ることができません。
この謎めいた建物で一体何が行われているのでしょうか?「美星スペースガードセンター」で行われていることについて主任研究員の浦川さんに話をうかがいました。

主任研究員 浦川 聖太郎さん

― 美星スペースガードセンターの役割、普段どんなことをされているんでしょうか?
「普段はスペースデブリ(宇宙ごみ)と地球に近づく小惑星の観測をしています」

― 観測というのは、どういった目的でされているんでしょうか?
「ほとんどの小惑星は火星と木星の間にあるんですけれども、たまにですね、極一部の小惑星が地球に近づくことがあるんですね。地球に近づくときに、もしかしたらぶつかるようなものもあるかもしれない。そういったぶつかるかもしれない小惑星を発見、監視する活動をこの美星スペースガードセンターでやっています」

― まさに地球を守っている?
「そうですね。特に人類の生活を守っています」

「美星スペースガードセンター」は、実はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設
浦川さんが所属するNPO法人「日本スペースガード協会」がJAXAから委託され小惑星などの監視を行っています。

「日本にはすばる望遠鏡というのがあって、ハワイ島のすごく暗い星空で観測していますが、実は結構リモートの観測をしていて天文学者の全員がすばる望遠鏡に行っているわけではありません。
でもここ美星スペースガードセンターで私たちは、暗い星空の美星町にやってきて、きれいな星空を感じながら研究ができる。本当に宇宙と一体になっている感じで、宇宙を実感しながら研究できることがとてもいいところだと思います。」

美声スペースガードセンター展示館 (入館料:無料)

美星スペースガードセンターに入ることはできませんがすぐそばには、小惑星やスペースデブリについて学ぶことができる施設「美星スペースガードセンター展示館」もあります。