現代アートで
地域を拓く
出演者

出演者
2002年に俳優デビュー。以降多数の作品に出演。近年は2023年 大河ドラマ「どうする家康」、映画『ロストケア』、2024年 NHK前期連続テレビ小説「虎に翼」などに出演。今年はTBS 1月期 金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」に出演した。
俳優として第一線で活躍する中、2022年に国内の獣皮など活用しきれていない様々な資源を活かし、サスティナブルな循環を目的としたライフスタイルブランド「momiji」を立ち上げる。
伝統工芸など日本各地に眠る様々な資源を活かし、次の世代へ紡いでいけるよう活動の幅を広げている。
特別対談

特別対談

北川さんの手がける
主な芸術祭
- 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟県十日町市、津南町)(2000年~)
- 「瀬戸内国際芸術祭」(香川県の離島と沿岸部の地域と岡山・宇野港)(2010年~)
- 「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス」(千葉県市原市)(2014、2021年)
- 「北アルプス国際芸術祭」(長野県大町市)(2017、2021、2014年)
- 「奥能登国際芸術祭」(石川県珠洲市)(2017、2021、2023年)
- 「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」(千葉県市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市)(2024年)
- 「南飛騨Art Discovery」(岐阜県下呂市)(2024年)
ブログBLOG
いよいよ秋会期がはじまりました
2025.10.7
無事、岡山香川での本放送が終わりました。ご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
さて瀬戸芸は、10/3から秋会期が始まりました。島々を巡りやすい季節でもあることから、この週末は、本当に高松港も大賑わいでした。
ハンセン病の歴史を学び、未来につなぐ島。
日本国内に13ある国立ハンセン病療養所の一つ、大島青松園のある大島にも、秋会期がはじまり、たくさんの人が訪れました。
「らい菌」によって皮膚や目、末梢神経などが侵される「ハンセン病」は、戦後に治療法が確立されました。しかし1996年に「らい予防法」が廃止されるまで、入所者は、国の誤った政策により約90年にわたって強制隔離されてきました。
大島では、そのハンセン病の歴史を学び、アート作品を通じて歴史を体感し、未来につなげる活動をしています。
芸術祭のサポーター「こえび隊」による、島内のガイドツアーがあったり、こえび隊が運営する「カフェ・シヨル」(やさしい美術プロジェクト)があります。お店では、大島産の梅やかんきつ類を使った菓子類やドリンクを提供しています。
わたしも、さっそく こえび隊として、山川冬樹さんの新作「結ばれて当たり前なる夫婦なりしよ」の受付に入ってきました。
最初のお客さんは、まさかの島猫ちゃん(笑)。
こちらの作品は、芸術祭では、稀に見る27分間の長時間の作品なんですが、とにかく深く心に刺さる作品です。鑑賞してくださった方が「来て良かった」と、声をかけてくださったりするとすごく嬉しい気持ちになりました。
(番組見ました!とお声がけいただくこともあり、とても嬉しかったです)
作品紹介 「結ばれて当たり前なる夫婦なりしよ」 山川冬樹
瀬戸芸は、ハンセン病や不法投棄事件という、社会的偏見や差別、事件など、瀬戸内が抱える負の歴史からも目を背けず、ひとりひとりに何ができるかを問い続け、未来につなげようとしています。
参加する島や地域の、それぞれの違った魅力を一度に味わえるチャンスでもあります。ぜひ秋会期も瀬戸内海の島々で、魔法にかかってみませんか?
松山ケンイチさんと瀬戸内国際芸術祭
2025.9.28
「魔法にかかった島々」は、2013年の瀬戸内国際芸術祭(第2回)の特別番組からほぼ毎回シリーズで制作しています。
初回は、女優 樹木希林さんに出演いただき、夏の暑く熱い島々を巡っていただきました。事前にお渡ししたガイドブックにたくさんの付箋をつけてくださって、番組スタッフと共に旅をしました。
その頃は、まだ私たちも瀬戸内国際芸術祭の真の底力に、気づいていませんでした。
「海の復権」をテーマに、島のお年寄りを元気にしたい、過疎化高齢化に抗いたい、とはじまった瀬戸芸は、たくさんの観光客で賑わう船や島の様子は、魔法のようだと感じました。
あれから12年、瀬戸内国際芸術祭がはじまって15年。この月日の流れの中で、芸術祭の底力というものを感じる場面に幾度となく出会ってきました。
経済波及効果や、来場者数、移住者増加数など、数字にはカウントできない、じわっとした熱のようなものを宿す人に出会う頻度が高まったように感じました。
その源は、一体なんなのか─?
私は、こえび隊活動に参加してみたり、
地方芸術祭について研究した論文を読んでみたり、
美術史をかじってみたり、
全国で開かれる地域芸術祭に足を運んでみたり、
思いつく限り、いろいろと調べてみました。
そして地域芸術祭の中でも、瀬戸芸は、開催期間以外の期間の地域をいかに継続するかに力を注ぐ人たちの数と熱量が、とても多いと感じました。
しかし、その熱の正体をひと言で言い得るのは難しく「この熱を単なる数字に換算するのはもったいない」と言う思いが日に日に強くなりました。
だからこそ、まるで魔力のような不思議な力を「これだ」と断定せずに、
何が起きているんだろう?と、等身大でおもしろがってくれる方を探していました。
そんな時、俳優 松山ケンイチさんが四国遍路をしていることを知りました。松山ケンイチさんと言えば、誰もが知る実力派俳優、そんな彼がなぜ四国遍路に!?
すると、四国に限らず、全国の伝統工芸を訪ね歩いてその魅力を伝えて残す活動をしていたり、本気農業で野菜を育てていたり、狩猟免許も持っていたり…地球と遊ぶ天才ではありませんか?
松山ケンイチさんなら、この芸術祭の「わからなさ」をともに楽しんでくれるのではないか?と思いました。
松山ケンイチさんと北川フラムさんの対談当日、松山さんは、本当に、見事にその「わからなさ」をおもしろがり、フラムさんが「わからない」「わからないのがおもしろい」と言うと、「なるほど」と、納得してくださる。
お二人の会話は40分間止まることなく、水が川を流れるように勢いにのり、くねり、弾みました。
さて、松山さんは、どのように、瀬戸芸をおもしろがり、北川節を引き出してくださったのか、乞うご期待ください!
「感じる」ということ
2025.9.27
地域アートの中で、新潟県十日町市にある「棚田」という作品との出会いは私にとって僥倖でした。
はじめて見たときに、すぐに言葉が出てきませんでした。言葉にすると、なにかがこぼれ落ちそうなそんな気持ちになりました。
吹き抜ける風とともに、ただその場で“感じる”ことができる状況にワクワクしました。
言葉にもしないで、ただ血が踊るそんな瞬間だったと思います。
感じるというのは、考えるとも、言語化するとも違う
ただ自分だけの感覚でその世界とつながるようなものなのかもしれません。
同じ作品を見ても、きっと、人それぞれ感じ方は違うと思います。
私の場合、「棚田」がきっかけで、十日町市の辛苦に満ちた稲作の歴史を知りました。そして<棚田>の持つ協働性(だれかと共に作ってきたもの)、協調性(自然と人間の営みをつなげること)、防災性(天然のダムのような役割を持つ)を知り、先人たちの英知としての棚田を後世に伝えていくことの大変さに思いを馳せることができました。
またある人は、実際に棚田を守る活動をはじめ、
またある人は、棚田を支援する活動をはじめました。
「感じる」ことがきっかけで、人が動くことに感動しました。
瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期には、きっとまたたくさんの観光客が来てくれると思います。
瀬戸内の里海里山をめぐる旅路の中で、ただ「感じる」を楽しむことができる旅は、きっと、ひとつとして同じものがないはずです。
番組の中でも、世界中の方にインタビューをしていますが、誰ひとり同じ感想は持っていませんでした。
作品の感じ方も人それぞれで、それを伺うのもとても楽しいものです。
一人一人が心を開放して、瀬戸内の土地や人、置かれた状況を感じてもらえたら、
この地球は、もっと良くなるのではないか?と本気で思うのです。
3年に1度、約100日間開催される瀬戸内国際芸術祭は、来場者数100万人超え、経済波及効果100億円以上という試算があることから地域創生の起爆剤のように考えられています。しかし瀬戸芸は、単なる「集客装置」ではなく、この星を豊にする、すごい発明なのかも知れません。(大袈裟でなく、そう思うのです)

夏の「棚田」の様子

春の「棚田」の様子
作品紹介
「棚田」
イリヤ&エミリア・カバコフ
伝統的な稲作の情景を詠んだ詩と、農作業をする人々の姿をかたどった彫刻が重なるように設置されている。
季節によって全く違う作品のように見える。
KSBの取り組み

瀬戸内の島々には、アート以外にもたくさんの魅力があります。
KSB瀬戸内海放送では、島に住むアーティストが見つけた「アート以外の島の魅力」や、ガイドブックなどではなかなかみかけないスポットのご紹介、また、島を旅するときのコツなどを「しまれび」のホームページでお届けしています。
また、ホームページからLINEのお友達登録をしてくれると、島の季節ごとの映像などが届きます。
タイアップ曲SONG
青春のワンシーンを歌い上げた歌詞とメロディが番組に彩を添えてくれます。









