じぶんで考える食の学校 じぶんで考える食の学校

photo NAOKI MIZOBATA

イベントレポート

【最終日】一番何を伝えたい!?“香川の食ニュース”

2020.12.28 UP

じぶんで考える食の学校in香川。最終日は、香川県社会福祉総合センターでニュース作りと発表会です。
まずファシリテーターの河田先生が案内をしたのは、発表会場となるホール。

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想像以上の大きなホールに、「広くて緊張する」「親に見られるのが恥ずかしい」「頑張って発表したい!」と様々な感想が聞こえてきます。

“自分だけの食ニュース”を作ろう!

ニュースは、自分が調べてきたことを、“誰かに伝えること、聞いてもらうこと”で完成します。
11月8日の取材先検討会、21日・22日の2日連続の県内4か所で見つけた“自分にしか作れないニュース”を、分かりやすく伝えられるように、最終日の午前中は、ニュース作りです!

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前日作った絵コンテを元に、一人ずつ発表内容をまとめます。

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引き続き、やる気サポーターが全力でバックアップ。
伝わりやすくするには、どんな写真を使うべきか?ニュースの”オチ”をどうするか?など、自分だけのニュースを作るために試行錯誤している様子でした。

記者同士でアドバイス!

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一通りニュースができたら、時間を計りながら模擬発表をしてみました。
記者からは、「クイズ形式が面白い!」「イラストにぬくもりを感じる!」などの良いところや、「写真が暗くて何を見せたいのか分からない」「商品名が間違っている」という的確な指摘も。
周りの記者から「この写真使って!」と何枚も届きすぎて、どの写真を使うか迷う…という微笑ましい光景も見られました。

ニュースは一人ひとりで作りますが、こども記者はひとつのチーム。ニュースのクオリティを上げるために、情報をみんなで共有し、お互いの発見を足し算できている様子に、やる気サポーターの先生たちは手ごたえを感じている様子でした。

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ステージリハーサルで“伝える”を意識する

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ステージでの発表は緊張するもの。
14時からの本番に向けて、本番のステージでリハーサルが行われました。
“伝える”プロの下村先生からは、「取材した人が言っていた言葉は、はっきり、ゆっくり。その人がしゃべっているかのように読むこと!」というアドバイスが。河田先生からは、「少々の言い間違いは、聞いている人にとっては間違いにはならない。慌てず、堂々と発表をすること!」というアドバイスが送られました。

ワクワクの発表会!

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「KSBじぶんで考える食の学校ニュース!
今日は、香川県が誇る食のあれこれについて、KSBよりすぐりの11人の記者が特別なレポートをお届けいたします。それではどうぞ!」という下村先生の司会で始まった発表会。
事前のステージリハーサルの成果か、こども記者たちは、実に堂々とニュースを発表していきます。発表後の下村先生とのやりとりは、アドリブ。物怖じすることなく、ステージ上で受け答えをする姿はとても頼もしく見えました。

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終了後、記者たちに感想を聞くと
「親がいるから緊張したけど、ちゃんと言えた」「楽しめた!」「ちゃんと伝えられたと思う」など手ごたえを感じている様子。

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保護者の皆さんからも、「同じところに取材に行っているけど着目点が違う。見ることも感じることも違うみんなの感性がこれから楽しみ」「1分という短い時間にニュースをまとめるという、大人でも難しいことができたみんなが凄い!」「こんな舞台で、しっかりと自分の意見を言える成長した姿に感動した」など、お褒めの言葉を頂きました!

こども記者の皆さんへ賞状の贈呈

こども記者が作ったニュースは、取材先が同じでも、どれ一つとして同じもののない、オリジナルのニュースです。
その内容に刺激を受けた、やる気サポーターの先生と当イベントのスポンサー企業から、一人ひとりにユニークな賞が送られました。

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「ナイスインタビュー賞」「やりたい光線キラキラ賞」「五感をフル活動したで賞」「マをとって、ひきつけたで賞」「目のつけどころ賞」「夢をえがいたで賞」「向こう側に迫ったで賞」「味わい深いで賞」「聴く力、感じる力賞」「コピーライター賞」「想像力&創造力賞」
4日間を通して、やる気サポーターの先生がこども記者の成長を見つめた上での“ネーミング”です。11人の記者それぞれの感性の高まり、成功体験。そこで輝く個性。先生たちも大いに感動し、やりがいを感じていました。こども記者とやる気サポーターのタッグはみごと成功したと言えます。

“じぶんで考える”とは

じぶんで考える食の学校は、食べものの大切さを学びながら、自分でテーマを見つける力、伝える力を身に付けることを目的としています。

今回のプログラムを機に、香川県には宝と言うべき『誇れる“食”』があるのだということ、食べることは当たり前ではない中で、おいしいものを日常的に食べている生活の向こう側には、生産者の方々の努力と工夫があるのだということを理解してもらえれば幸いです。

そして、情報があふれ、SNSで誰しもが発信者となっているこの時代、「正しく情報を受け取ること」「正しく情報を発信すること」というメディアリテラシーの側面は、今後さらに重要になってきます。
自分で考え、必要なことを取捨選択すること。自分の中から出てきた「伝えたい!」という思いを大切にすること。そんな力を意識するきっかけになれていれば嬉しいです。

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こども記者11名とやる気サポーター、スポンサーの皆さん

\イベントの様子を放送しました/

「KSBスーパーJチャンネル」
2020年12月16日放送

11月、香川県の小学生を対象に行われた体験型プログラム「じぶんで考える食の学校」。
子どもたちが普段、当たり前に口にしている「食材」の産地を訪ねて、生産者を取材。発見したことを「ニュース」にして伝えました。