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岡山市民の台所!再開発前の「岡ビル」で異国の味や店の人の思いに触れる【岡山駅周辺】

岡山・香川の話題のモノやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」。
JR岡山駅から徒歩5分、レトロな雰囲気が漂う「岡ビル」を紹介します。

(在間 隆真アナウンサー)
「いろんな種類の総菜が並んでいます。地元・下津井でとれたメバルの煮付け、おいしそう!
こちらは新鮮な魚がたくさん並んでいます!市場ならではのこの空気ワクワクしますね~!」

鮮魚店や青果店などが立ち並ぶ岡山市北区野田屋町の「岡ビル」。
開店から70年以上経ちますが、年末には多くの人が買い物に訪れる岡山市民の「台所」です。
鮮魚店や青果店が並ぶ中、個性的な飲食店もあるんです。

南インドの家庭料理は酸っぱい&爽やか 岡山で本場のカレーを味わう 

ビル1階に店を構える「インド家庭料理ミレンガ」。
店内は異国情緒があふれています。
この店ではインド南部で食べられているカレーの味を再現しています。

(インド家庭料理ミレンガ / 田淵さん)
「南インドのものは酸味があります。北の方は酸味を使った料理はほとんどありませんので。インドの方が日本に来られた時に「これはインドカレーじゃない」ということをよく聞くので、現地の人が来ていただいても安心して食べていただける店を目指してやっています」

店長の田淵さんは世界各国を旅する中で、自然の味を生かしたインド南部のカレーにほれ込んだそうです。店内には、田淵さん自らが買い付けた食器や現地から取り寄せたスパイスも並んでいます。

ミレンガの一番人気は、一つの皿に6種類のカレーやサラダをのせた「チキンターリー」です。
カレーはそれぞれスパイスの配合などが異なります。

在間アナウンサーは、「数種類のカレーを混ぜる」という本場の食べ方に挑戦!

(在間 隆真アナウンサー)
「トムヤムクンというか、それくらい酸っぱい香りが特徴ですね。この酸っぱさがすごく爽やか!これもカレーなんだ!初体験の不思議な味ですね!これが本場のインドの味なんですね」

(インド家庭料理ミレンガ / 田淵店長)
「砂糖とか小麦粉とか一切入っていないので、『これが本場の味なのかな』と感じてもらえたら一番ありがたいです。」

インド家庭料理ミレンガ

住所
〒700-0815
岡山市北区野田町1-3-3
電話番号
086-206-2289
営業日
第一火曜日は定休日
営業時間
午前11時~午後9時
HP
http://milenga.themarket.co.jp
その他

ハラール対応。「お祈りスペース」「清め場」あり。

「岡ビル」の再開発計画。工事はいつから?

個性的なお店も並ぶ岡ビルですが、大型商業施設の進出などで空き店舗が増え、店舗数は開業時の6割足らず… 36店舗となっています。そんな中、このエリアでは再開発が計画されていて、飲食店やマンション・ホテルなどが入る、19階建ての複合商業施設が新たに建設される計画です。

「岡ビル」は、2024年以降に取り壊される予定です。

3月オープン!ママカリの魅力発信する店長が作る、魚や総菜の店

そんな「岡ビル」で3月にオープンしたお店があります。 新鮮な魚や野菜などを扱う「ナトナ」です。

店頭に並んでいる 「お刺身丼ぶり」には 毎日違う種類の魚が乗っています。

(ナトナ / 林宗男さん)
「魚の鮮度とか、刺身がおいしかったというお客様の声をいただくとうれしいので、そういうところに気を付けてお店に出すようにしています。」

店主の林さんの父親は、かつて岡ビルで鮮魚店を営んでいました。
林さんは再開発で形が変わった後も、慣れ親しんだこのエリアの発展に貢献したいと開店を決めました。

(ナトナ / 林宗男さん)
「子どもの頃は非常ににぎわっていたっていう思い出がすごく強くて、今は高齢化や空き店舗で寂しくなっているんですけど、今後またにぎわいをつくっていけたらという思いがあります。」

そんな林さんのもうひとつの顔が「ママカリ普及委員会」の 代表です。
この団体は、岡山の名産・ママカリの魅力を発信しようと、林さんが2008年に立ち上げました。

(ナトナ / 林宗男さん)
「ママカリについて日が当たっていなかったっていうのがあって、岡山名物だって言われる割には岡山の人が食べていなかったり買わなかったり…なのでそこにスポットライトを当てようという気持ちで始めました。」

林さんは、イベントに出店したり学校で出前授業をしたりとママカリのPRに取り組んできました。
2015年にはママカリを主人公にした絵本を出版し、子どもたちへの読み聞かせ活動などを通してPRしています。

ナトナの店頭にも、もちろんママカリ!

「生ままかりの酢漬け」は、臭みが残らないように、仕入れたばかりのママカリを素早く処理して、3日~1週間ほど酢に漬けこんだ看板商品です。 (※生ままかりの酢漬けは時価)

(在間 隆真アナウンサー)
「身がものすごく柔らかくて骨もあっという間にかみ切れます。漬け酢もとげとげしい酸っぱさが無くてママカリの風味とよく合います」

「岡山市民の台所」として親しまれる岡ビルは新しい形に生まれ変わろうとしています。
林さんは、伝統を守りながらより多くの人に親しまれるエリアになればと願っています。

(ナトナ / 林宗男さん)
「県外から来られる方が岡山のものを求めて来れる場所っていうのが必要だと思うので、そういったものを作っていけたらいいなという思いはあります。」

岡ビル市場

住所
〒700-0815
岡山県岡山市北区野田屋町1丁目3-3
HP
https://okabiru-ichiba.com/

ナトナ

住所
岡ビル 1階
営業日
水曜・日曜・祝日は定休日

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