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プロに聞く!簡単にできる「カビ対策」 梅雨前に浴室や洗濯機などのカビを防ぐ

毎日の暮らしに役立つ情報をお届けする「くらしのアイデアパーク」。
今回は「梅雨前におすすめのカビ対策」を紹介します。

整理収納アドバイザー/堀井紘子さん

カビ対策を教えてくれるのは、整理収納アドバイザーの堀井紘子さんです。

[アンケート]カビについての悩みは?

雨の日が多い今から夏にかけてのこの時季、カビの発生が気になりますよね?

Park KSBアプリで「梅雨の時季カビが気になりますか?」と聞いてみました。その結果、「とても気になる」と「少し気になる」を合わせて9割以上の方が「気になる」と答えています。

そして「どんなカビ対策をしていますか?」と訪ねたところ、
「とにかく換気をしています」
「カビが生えやすいところはこまめに掃除をしています」
「カビ取り洗剤を使って掃除します」
など、換気と掃除、防カビ剤での対応を皆さんしているようです。

梅雨の季節カビは生えてしまってからでは取り除くのがとても大変です。カビの発生を防ぐ方法や簡単な対処法を専門家に教えてもらいました。

【カビ対策①浴室】

まずは湿気が多い浴室です。
浴室の場合、角になっているところや、目地や隙間の部分にカビが発生しやすくなるそうです。また、浴室では天井やドアのレール部分などもカビが繁殖しやすい場所だそうです。

カビ繁殖の3要素

カビには繁殖するための3つの要素があるそうです。

①温度
1つ目が温度です。特に20度から30度が繁殖に最適で、これからの季節はカビが繁殖しやすくなります。

②湿度(水分)
2つ目が湿度です。湿度が70%以上になると、カビがより繁殖しやすくなります。

③栄養(汚れ)
3つ目が汚れです。カビの栄養素になるせっけんカス体の皮脂などがお風呂に落ちていてそのままになっていると、カビが繁殖しやすくなります。

3つの要素が揃う浴室は最もカビが繁殖する場所ですが、3つのうちのどれか一つを取り除いておけば、カビの繁殖を抑えることができます。

3つの要素を踏まえた浴室のカビ予防とは?

① 温度
お風呂上がりにシャワーの水をひと通りサッとかけて出ると、お風呂の温度(室温)が下がっていくのでカビの繁殖を防ぎやすくなります。


② 湿度
お風呂を出る時にスクイージー(水切りワイパー)で壁や床の水分などを取り除いておくと、カビを防ぐことができます。


③ 汚れ
まめな掃除が大切です。念入りに掃除をするといいです。

カビを取り除く方法

予防していてもカビが発生することはあります。カビを見つけたら、すぐに取り除いておきましょう。

■用意するもの
塩素系の防カビ剤
キッチンペーパー
ラップ
ブラシ など


① 雑巾などで水分を軽く拭き取り、防カビ剤をつける。


② キッチンペーパーなどで押さえ、さらにラップで覆い15分~30分ほど置きます。

【ポイント】
防カビ剤をしっかり浸透させる。


③ ブラシなどで軽くこすり、残ったカビを取り除く。


④ 最後にシャワーで洗い流す。


最近では燻煙剤タイプの防カビグッズも販売されています。手軽にカビの予防ができますよ。

【カビ対策②洗濯機】

この時期は洗濯機の洗濯槽のカビも気になるところです。

洗濯機を開けた時にちょっと嫌な臭いがしたり、洗濯物に黒いカスみたいなものが付いていたりすると、それはカビになります。
洗濯機は普段なかなか掃除をしないかもしれませんが、結構ほこりがたまりやすい場所です。


洗濯機のカビ予防のポイントは汚れを取り除くことです。
定期的に洗濯槽クリーナーなどで中を掃除することで、カビを防ぐことができます。


洗濯機は洗剤の溶け残り人の皮脂などが洗濯槽の裏側などに付着してカビが繁殖します。
最近の洗濯機は槽洗浄の機能が付いていますので、1カ月に1度を目安に洗濯槽の洗浄をおすすめします。

【カビ対策③靴箱】

意外と見落としがちなのが靴箱の中です。
密閉された空間で温度、湿気、栄養がそろった靴箱の中は、カビが繁殖しやすい場所です。


靴箱のカビ予防のポイントは、

・天気がいい日に、まめに扉などを開けて空気を入れ替える
・竹炭など、調湿機能のあるものを靴に入れて湿気を防ぐ

などがあります。


「梅雨のこの時季カビが繁殖しやすい時期になります。カビは体にも悪影響を及ぼす恐れがありますので、ちょっとしたカビを見つけたら早めに取り除くようにしてみてください」

3つの要素、温度・湿度・汚れを意識して一つでも取り除けば、カビの繁殖を抑えることができます。

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