吹きガラスの魅力 岡山県備前市で作品を生み出す吹きガラス作家に聞く
今回「くらしのアイデアパーク」で紹介するのは吹きガラス。
作り手が感じる吹きガラスの魅力をお伝えします。普段使いにぴったりですよ。
日の光に照らされ、透けた影も美しい吹きガラス。
その虜になった作り手が備前市にいます。
吹きガラス作家の花岡央さんは、8年前に構えた工房で日々作品を生み出しています。
「ガラスの温度だったり湿度だったり、その時の気分であったり、日々作っていく中で一つとして同じものは作れないんです。けど、日々の自分が出てくるというか、ガラスはその日の気持ちを全部受け止めて形づくられていると思う」
吹きガラスのコップができるまで
約1200℃に溶けたガラスを巻き取ります
息を吹き込むと小さな玉「下玉」ができます
さらにガラスを巻いて型に入れます
形ができたら吹き竿から切り離します
コップの口を作り、少しずつ広げていきます
完成したら底面を整えて、1日かけて温度を下げます
完成したら底面を整えて、1日かけて温度を下げます
ガラスが思い通りの形になっていくのがとても楽しい、スポーツみたい、と花岡さんは言います。
「陶芸とガラスの違い、いつ焼き上がりを手に取れるか。陶芸だと作って何週間か後、もしくは何か月か後ですが、それに比べてガラスは次の日に手に取れる、“次はこうしよう、ああしよう”というのがすぐに繰り返せる、成長した自分がすぐ分かるのが面白いです」
吹きガラスの魅力とは?
「ガラスは透明なので、テーブルの色や光の加減、窓際だったりライトの下だったりで、ずいぶん表情が変わります。」
「黒いテーブルに置けばシックな感じで、明るいテーブルに置けば色がはっきりと。そこに料理が乗ることで、より調和が生まれていって 向こう側が見えることが空間を広げてくれる気がします。ハレの日に使ったり、日常的に使ったり、色んなシーンに寄り添えるようなうつわを作りたい」と、吹きガラスの魅力を語ります。
夏のひと休み。
作り手の思いが詰まった吹きガラスは、静かで涼しいひと時をもたらしてくれそうです。
花岡 央 吹きガラス展
日程:8/3(火)~ 8/15(日)会期中無休
11:00〜17: 00 (最終日16時閉場)
場所:ギャラリー栂 @gallerytoga
〒709-0431
岡山県和気郡和気町清水288-1
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