【瀬戸芸】野口真菜の瀬戸芸コラムpart5🎨多度津街中プロジェクト「Nocturne(Tadotsu)」

野口真菜です!

現在開催中の瀬戸内国際芸術祭 秋会期🍁
瀬戸芸に惚れて香川にやってきたアートマニア野口、
瀬戸芸の魅力をまだまだ語りたい!ということで
作品の魅力や取材のこぼれ話などをお届けできたらと思います🌟
アート巡りの参考にしていただけたらうれしいです!

\野口の🎨瀬戸芸の推し作品🖌/

「≪多度津街中プロジェクト≫Nocturne(Tadotsu)」山田悠さん作

江戸時代から残る酒蔵に展示されている作品。作家の山田さんが満月の夜に多度津の街を歩いて撮った写真たちで構成されています。撮影した約3600枚のうちの400枚を、ストップモーション形式で10分ほどの映像にまとめたそうです。

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被写体は、満月と多度津の街並み。
ゆっくりと動く月を写真の中央に配置して、その動きを追いかけるように撮影されているので、月をとりまく辺りの景色が一枚一枚徐々に変化していきます。
屋根の瓦や生い茂る葉っぱが、中央の月のまわりにシルエットとして浮かび上がって美しい。ぼんやりとした中にも、多度津だ!と感じられる街並みの特徴が現れているのが、この街を舞台にした作品ならではの面白さです。

月が屋根の上をテケテケと転がっていくようにも見える

写真は数秒単位で切り替わっていきます。長い瓦屋根に月がのっかるように撮影された写真では、月が屋根の上をテケテケと転がっていくようにも見えて…だんだん、月と一緒に夜の多度津をお散歩している気分になるんです😳
月と街が醸し出すゆったりとした雰囲気もありながら、まあるい月のてくてく歩きを見守るような面白さもあって… 屋根や看板を歩く月を、がんばれ〜がんばれ〜と、気づいたら静かに応援していました🌝

会場となる酒蔵の存在感を生かすためあえて暗幕などをかけずに展示

ちなみに、会場となる酒蔵の存在感を生かすため、今回はあえて暗幕などをかけずに展示したそう。広く長いストロークや建物内に残るお酒の樽からは歴史を感じられます。こういった昔ながらの建物が多く保存されているのが多度津の街の魅力!趣があって、歩いているだけで静かなワクワクを感じられる街だなぁと改めて思います。いつか私も夜に街歩きをしてみたいなあ😳

作品の横には、山田さんが撮影の際に歩いたルートがマップ形式で展示されています。同じように街を歩けば、あの写真に映っていた建物はここかも…!みたいな発見ができそう🤩街歩きがさらに楽しくなりそうです。

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