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坂手洋二さん新作 「くじらと見た夢」19日に 岡山市

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 クジラと人間の関わりを通して現代日本の姿を浮かび上がらせます。

 岡山市出身の劇作家坂手洋二さんが手がけた新作「くじらと見た夢」が12月19日、岡山市で上演されます。

(劇作家/坂手洋二 さん)  「クジラマニアみたいで、クジラのことばかりやってますね。」

 これまでクジラをテーマにした演劇作品を、数多く世に送り出してきた坂手洋二さん。今回の舞台は沖縄です。

(劇作家/坂手洋二 さん)  「名護であるとか、中部北部ではイルカの追い込み漁をやっていた経験のある人がいて、昔の一番貧しい時代にイルカやクジラを捕って食べていたっていうことが戦後の歴史の中にあるわけですね。」

 名護市辺野古では普天間基地の代替施設として、新しい基地の建設工事が進んでいます。坂手さんは名護には東と西、ふたつの海があると言います。

(劇作家/坂手洋二 さん)  「名護って東側ではキャンプシュワブがあって、普天間基地の代替の基地が造られることになって、漁協が漁業権を放棄したという形で工事が進んでいると。反対側の西の海も同じ漁協なんですね。そこでイルカを捕っているわけです。」

 細々と続くイルカ漁と基地の工事に船を出すことで収入を得る漁師たち。クジラを取り巻く人間模様が、沖縄を取り巻く複雑な状況を浮き彫りにします。

(劇作家/坂手洋二 さん)  「こんな皮肉なことはないですし、本当にそれぞれの人が自分の立場の中で苦しみながら生きているという。そのことをなんとか演劇の形で示すことができないだろうか、と。そんな思いで作っている演劇ですね。」

 劇団「燐光群」の「くじらと見た夢」。  岡山公演は12月19日午後7時から岡山市立市民文化ホールで行われます。

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