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環境改善を…長期化する避難所生活 在宅避難者への支援も課題 倉敷

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 4000世帯以上が浸水などの住宅被害を受けた倉敷市真備町。すでに1週間以上の避難生活が続く避難所では、環境の改善が求められています。

(記者) 「こちらの避難所ではこのような間仕切りと同じくダンボールを使ったベッドが設置されました」

 倉敷市真備町で約300人が避難する薗小学校では、14日、間仕切りと簡易ベッドが設けられました。

 紙筒と布で作られた間仕切りは避難者の生活環境を区切り、周囲の音や目を遮ることでプライバシーを確保しています。

(避難者はー) 「上がってる分だけ少しは清潔じゃないの」 「振動はダンボールが吸収してくれるから、歩いている音はあんまり(しなくなった)」

 間仕切りは岡田小学校にも設置され、ほかの避難所にも順次設置を検討しています。

 避難所の環境は徐々に改善されていますが、貴重品の置き場や洗濯機に限りがあるなど、まだまだ十分ではありません。

 避難者は長期化を懸念します。

(避難者はー) 「もう7日から寝てるわ。着るものがないから買いに行かなきゃいかないかん」 「少しね、結膜炎ってほどじゃないですけど、違和感がありますので」

 さらに、復旧作業中の粉塵で結膜炎になる人が相次いでいます。日本眼科医会が避難所に眼科医を派遣し、無料で診断しています。

 また支援を求めているのは避難所の被災者だけではありません。

(自宅が浸水した糸島百子さん) 「2階だけでも住めることはなんとか困らないので、2階だけでも使えてよかったな」

 真備町岡田の糸島さん家族は自宅1階が浸水。かろうじて生活ができる、自宅の2階で暮らし続けています。

 家財の盗難などを避けるため、避難所ではなく自宅にとどまる被災者も多くなっています。


(自宅が浸水した糸島百子さん) 「洗濯機をもらってきて、友達から。全然洗濯できないと、ものすごい量がたまる。コインランドリーもいっぱいなので」

 ただ、支援が行き届かないこともあり、政府はこうした「在宅避難者」にも、物資供給や生活情報の提供など避難所で過ごす被災者と同様の支援を行うよう、各自治体に要請しています。

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