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【2日目】ワクワク取材に、さぁ出発!最初は『坂出金時』!

香川の食のすばらしさを、自分らしく伝えよう!さぁ、2日目は現地取材です。その前にしっかりと「だれもしらせてくれないけん」ニュースを作るミッションを確認し、バスに乗り込み、坂出市にある『宮下さんの畑』に向かいます。

畑につくと、坂出金時を作る宮下さんが軽トラックでやってきました。
「坂出金時はここで生まれたさつまいもです」

「さつまいもを栽培した経験は、まだ50回しかありません。」
80歳を超える宮下さんの言葉に、子どもたちはのまれそうになります。
宮下さんは黙って、緑色の葉っぱで覆われた畑を掘り起こしました。すると、鮮やかな色の大きなさつまいもが姿を現します。いもをつるごと掘り上げると、子どもたちからは大きな歓声が!

そして最初の質問が宮下さんに向けられました。
「年間でさつまいもは、どれくらいとれますか?」
「1年で、3000kg」
想像もつかない量に、子どもたちは想像を巡らせます。

「95%は東京に送ります。5%が鹿庭くんとこに、いっきょる」
同行していた青果店サヌキスの鹿庭さんに、子どもたちの視線は集中します。

「宮下さんのさつまいもは、有機農法ということもあり、大人気なんですよ」
子どもたちは、宮下さんの坂出金時は、鹿庭さんのお店でしか売ってないことをメモしています。

その場面で気が付いたのが土の様子。子どもたちは手で触ってみたり、匂いを嗅いだり、自分の五感を使って土を確かめます。
「さらさらしてるー」
「ちょっとだけサクサクしてるー」
「思ってたのと違ってたー」

子どもたちは感じたことを口にします。
取材が終わると、宮下さんはお土産にと、坂出金時をたっぷりくれました。
「さつまいもは冷蔵庫にいれたらいかんよー」
「宮下さんのさつまいもは、みんなが幸せなるおいもなんだよ」
子どもたちは食べものをつくる人、売る人の両者から、あったかいメッセージを受取りました。

『さぬきうどん』2人の達人との出会いと子どもたちの汗

2件目の取材先は、高松市にある『さぬき麺業』です。
ここでは2人の達人の取材を取材します。まず登場したのは、坂出市から駆け付けてくれた、吉原食糧・吉原社長です。

うどんの材料である小麦、そして香川県産の小麦「さぬきの夢」を紹介する吉原社長は、「さぬきの夢」誕生プロジェクトに関わりました。吉原社長は、日本の製粉技術の優れた点を挙げ、とても細かく製粉できる特長を説明しました。
また、さぬきうどんに最も多く使われているオーストラリア産の小麦も持ってきてくれ、その違いを確かめることができました。子どもたちは2種類の小麦の粒、それぞれ挽いたものを手で触ったり、匂いをかいで確かめながら、実際にふるいにかけて細かくしていく行程を1人1人が経験。
「なめてみて、いい?」
「味せんなぁ」
「思ったより柔らかい!」

席に戻ると、さっそく子どもたちからの質問が飛び交いました。
「なんでそんなに細かくしようとしたんですか?」
「みなさんが、おいしいうどんを望むからです。いかに、もちもちしたおいしいうどんにできるかなあと思いながら、小麦を細かくしています」
「さぬきの夢の特徴は何ですか?」
「麺のなめらかさ、もちもち感、風味が、さぬきの夢の特徴です」

一方オーストラリア産の小麦は、弾力が特徴で、「さぬきの夢も、オーストラリア産の小麦も、両方あったらいいなと思っています」と、小麦の魅力について吉原社長は熱く語りました。
「香川では1300年、小麦を食べてきました。それは、雨が少ない香川で育った文化なんです。香川の歴史を感じながら食べてもらえたら、おじさんは嬉しい」

次に、バトンタッチで登場したのは、さぬき麺業の香川社長です。
「日々、手と足でうどんの状態を確認しながら、うどんの声を聞いています。どないしたらいいんか、日々研究です」

早速、子どもたちは実際にうどんを打ってみることに。机の上には、大きなたらいと、さぬきの夢が並びます。最初の5分間は、さぬきの夢に塩水を少しずつ混ぜて、小麦の状態を変化させることから始まります。
「ここで味が決まるよー!一番大切でしんどいところだよー!」
香川社長のかけ声に、子どもたちは大興奮。
「わー!」と声をあげながら、手を必死で動かしました。すると、色がだんだん白から黄色味を帯びていきます。

「意外と、まとまるなあ」
「疲れるー!」
「粘土やー!」
まとまったうどん種を袋に入れて、本来なら足で行う「足踏み」の作業をここでは手で行います。袋から出した後も、伸ばしてたたんでを4回繰り返します。

だんだん弾力をおび、うどんの生地らしくなってきました。生地を伸ばすと戻って来る弾力が生まれてきます。子どもたちは必死、かなりの重労働にくたびれてきました。この間、取材の余裕はありません。体験に集中するあまり、最後にうどんを切る場面でやっと、写真撮影を思い出した様子。

「ゆでたら太くなるよー!細く切らんと、太くなるよー!」
「長さが違うかな…」
「最後、難しい!」
3ミリ幅に均等に切るのは子どもたちにとって相当難しそう。包丁を初めて握る子もいたようで、太さはバラバラのユニークなうどんが完成しました。

子どもたちが感想をメモしている間、香川社長はうどんを全部一緒にゆで釜に投入。20分ゆでて、釜揚げのうどんを食べる頃には、子どもたちの元気も回復してきました。

香川社長からうどんにあう野菜料理は「天ぷら」ということで、今が旬の「ブロッコリー」と、午前中に取材した宮下さんの「坂出金時」が添えられました。


釜揚げぶっかけを温・冷両方と天ぷらを食べて、子どもたちはお腹いっぱい。うどんを食べ終わった順に、香川社長に質問です。
「だしは、なんでできていますか?」
「6種類入っています。にぼしを中心に、さば、うるめ、さば、かつお、しいたけです」
「えー。はじめてしったー。」
「なぜ足ふみは4回なのですか?」
「さぬきうどんの特徴はずばり『足ふみ』。足ふみは、うどんと人間の対話です。もういいかい?と自分の五感で出来具合を確認する。そうしていると、4回になったんです」

香川社長は、「さぬきうどんは、香川県民みんなのもの。おいしいおうどんの作り方は、好きになること、熟練すること、真心こめて作ること。今日みなさんの作ってくれたおうどんは、最高でした!」と大きな声で子どもたちを鼓舞していました。

さあ、次は未知なる「アボカド」体験!

午後の取材は、三豊市財田町のアンファームの『アボカド』です。香川でのアボカド栽培は貴重です。

ここで子どもたちを待っていたのは、アンファームの安藤社長。お店から車で10分ほど、少し山を上がったところにアボカドとマンゴーの農園があります。安藤社長はここで17種類ものアボカドを栽培しています。
安藤さんは、本来はマンゴー農家です。しかし、奥様に勧められてアボカドも栽培を始めました。マンゴーを始めた時もそうですが、人のやってないことをしたかったそう。
日本に出回っているアボカドは、海外からの輸入ものが多く、国産のアボカドは3~4%しかないそうです。国産アボカドの魅力は、何といっても脂のノリ。「森のバター」とまで呼ばれるアボカドの、溶けるような食感と美味しさが安藤さんも大好きだそう。

子どもたちは、初めてみるアボカドの木にびっくり。大きな木と、たわわに実るアボカドの写真を、一生懸命撮影します。そしてさまざまな質問が次々に飛び交いました。さすが、3件目の取材にもなると、撮影に工夫を凝らしたり、質問にも積極的です。

「アンファームの他にはどこで売っていますか?」
「香川の風土と、アボカドの育ちは、どう合うのですか?」
「アボカドを育てる土の質はどんなものですか?」
「自分の家でも育てられるんですか?」
子どもたちの質問に、安藤社長は一つずつ丁寧に答えていました。

さて、アンファームのお店に戻って、いよいよアボカドの試食です。
「アボカド、生で食べるのはじめてー」お母さんがいためて食べさせてくれるという子はおそるおそる口に入れてみます。

「いつも食べてるのと違う」
「おしょうゆが欲しいな」
「柔らかい!」

何も味をつけないアボカドは、子どもには青臭く、くせのあるものだったよう。おいしいという声、食べられないという声、意見はわかれます。
その後、ドレッシングをかけると、子どもたちの食欲は増し、おいしいと意見が変る子も。「ドレッシングをかけるとステーキみたいな味になった!」とユニークな表現も出てきました。

今日の取材を振り返り。ニュース作りはもう始まっている!

1日目の取材が終り、瀬戸内海放送に戻ってきました。振り返りの時間では、まず1人1人が取材で見つけた「だれもしらせてくれないけん」を発表。
「アボカドの種類が多いことにびっくり」
「うどんを作っている人の気持ちが伝わってきました」
「食べてみたら、意外に美味しかった。また食べたい」
さまざまな「香川の食の魅力」が挙げられていきます。

「じゃあ、今日取材した中で、みんなそれぞれ一番何を伝えたいか、選んでみて!」
そこで今日撮影した写真から1枚を選び、アピールポイントを考えます。タブレット端末をどんどん使いこなし、写真に文字を加えてみたり。最後に1人1人が前に出て、今の時点での「だれもしらせてくれないけん」を発表します。
明日は現地取材2日目。連続の取材で子どもたちも大変ですが、パワーあふれる姿はワクワクに満ちています!


\イベントの様子を放送しました/

香川県の小学生が地元の食材の産地などを取材し、オリジナルのニュースづくりに取り組みました。
児童たちは、ただ生産者の話を聞くだけではなく、匂いをかいだり、味わったりと「五感」を使っておいしさの秘密に迫ります。「自分だけ」の気付き、そして、伝え方を目指した小学生記者たちの奮闘を追いました。

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