【レポート】2月13日開催 おかやま100人カイギvol.7

【ごあいさつ】
2020年2回目の「おかやま100人カイギ」を、2月13日(木)19時~21時に実施しました。

「おかやま100人カイギ」には、普段なかなか知り合えない方や、地域で面白い活動をされている方、大学生や高校生など、毎回様々な人が集まってくださいます。

今回も岡山市内や倉敷市、津山市、赤磐市、さらに遠方の京都市からも来てくださいました。
また、学生さんにも沢山参加いただき、中には「今日テレビCMを見た母から“こんなイベントがあるよ”と教えてもらって参加しました!」という高校生も。岡山でもいろんな生き方・働き方があり、素敵な大人が沢山いることを知ってほしいと、高校生・大学生の方は無料で入場いただけます。

この「おかやま100人カイギ」が、地域に新しい動きが起こるきっかけとなれば幸いです。

【イベントレポート】
参加者の皆さん同士で自己紹介をした後、本日登壇する5名のゲストをご紹介。
そして、お待ちかねのゲストトークへ。

トップバッターは、備中和紙職人の丹下直樹(たんげ なおき)さん。丹下さんは、備中和紙を再興して岡山県指定重要無形文化財に認定された丹下哲夫さんの孫にあたり、備中和紙の後継者として新しい伝統工芸の形にチャレンジされています。

トークでは、備中和紙の成り立ちや歴史、今挑戦されているプロダクトデザインについて紹介。祖父哲夫さんの意思を受け継ぎ、妥協なく高い品質を維持すると同時に、デザイナーや異分野の作家と協働して今のライフスタイルでも使える新たな和紙製品を開発されています。シンプルで温かみのあるお祝い袋やお守りを紹介すると、普段あまり和紙を使わないという参加者も「見たことがある!」と反応。備中和紙の可能性について視野が広がりました。

■丹下さんの活動はこちら
備中和紙  http://kurashikinote.jp/bw-001.html

続いては、“「やってみたい!」を応援するESDコーディネーター”小西 美紀(こにし みき)さんです。

小西さんは岡山市ESD推進課に所属され、世代や文化を超えた学び合いの場を数多く作られています。そんな小西さんがESDに出会ったのは、新卒で入った会社を飛び出してドイツに留学した時。ドイツの若者が20年後の世界を見据えて自たちに何ができるかを真剣に話し合い、アートプロジェクトや幼児教育プログラムなどを立ち上げ、行動に移す姿に驚き、自身もその活動に参画することで、それまで自分の中で悩んでいた「やりたいことがわからない」「正解がないと不安」といった悩みに光が差し込んだといいます。


その体験をもとに、ESDで岡山、日本、世界を繋ぎたいと、人と人とを繋げ、関わる人の意欲や興味関心、プロジェクトに応じた様々なサポートをしてこられた経験を、事例を丁寧に紹介。コーディネーターとして大切にされている信条も語ってくださいました。
参加者からは、最近目にすることの増えた「SDGs」「ESD」という言葉への理解が深まった、推進している人の顔が見え、より身近に感じた、という感想が聞かれました。

■小西さんの活動はこちら
岡山ESDカフェ http://www.okayama-tbox.jp/esd/pages/esdcafe
SDGS✖ユース・ネットワーク・ミーティング(2020年2月22日実施)
https://esdcenter.jp/study/sdgsyouthmeeting20200222/

前半最後は、”だっぴしたい若者の伴奏者、森分 志学(もりわけ しがく)さんです。

特定非営利活動法人だっぴ事務局長の森分さんは、学生時代はやりたいことや目標もなく「なんとなく」過ごしていたと言います。そんな状況に違和感を覚えたのは就職活動の時。自分と違って起業したり世界を旅したりする学生に数多く出会い、「このままではいけない」と焦りを覚えます。高校生の時にもっとたくさんのものと出会い、考える機会があればよかったという後悔から、大学院進学後に高校生と大人の交流の場をつくる活動に参画。社会人になってからも同様の活動を続けていましたが、ある時誘われて岡山にUターン、勤務していた広告代理店を辞めてNPO法人だっぴへ転職。


現在は、多世代交流の場を地域にひらき、学校だけでなく地域全体で子どもを育てる世の中を実現すべく奮闘されているという経緯を、軽妙な語り口で楽しく話してくださいました。
「正解はまだ見つからないが、岡山で模索し続ける生き方を選んだ」というありように、共感して頷く参加者が見られました。

■森分さんの活動はこちら
NPO法人~だっぴ~ https://dappi-okayama.com/

休憩をはさんでゲストトーク後半。
地域に飛び出す”除菌”技術士、小野 朋子(おの ともこ)さんです。

▲シャーレを使って「除菌」について解説

小野さんは、株式会社エイチ・エス・ピー取締役研究開発部長として、高い除菌消臭効果を持つ“次亜水”の研究・製品開発に取り組まれています。また、科学技術資格の最高峰、技術士(生物工学)の資格を持ち、専門的な知見からご自身のお仕事や地域での活動についてわかりやすく話してくださいました。

小野さんのキャリアが地域で活かされたのが、昨年の西日本豪雨でのこと。真備にある小野さんの実家も水浸しになるなど、被災地の衛生環境が劣悪な中、避難所やボランティアセンターに次亜水を無償提供する活動を率先して行います。その活動が評価され、2018年にはBCASアワードを受賞されました。また、同級生だった高校の先生と一緒にRESASで地域課題を抽出・分析する研究会を立ち上げ。地域と若者、企業をつなぐ活動に参画されています。「岡山はアイスクリーム消費量が日本一!」という分析結果に会場が盛り上がる一幕も。
研究に忙しい日々でも、地域に出て様々な人と交流する中で技術士としてのキャリアや専門知識を活かされ、楽しみながら地域課題に貢献されている様子に刺激を受けました。

■小野さんの活動はこちら
株式会社エイチ・エス・ピー http://www.hsp-net.co.jp

最後は、おかやま山陽高校野球監督の堤 尚彦(つつみ なおひこ)さんです。

堤さんは、大学卒業後、青年海外協力隊としてアフリカ ジンバブエやガーナに派遣され、ナショナルチームの野球指導を行い、シドニーオリンピックに挑戦。帰国後はビジネスマンとしてテレビ番組企画・制作、イベント企画、選手マネジメントなど幅広く手がけ、後にアジア野球連盟インストラクターとして野球指導を行います。堤さんをつき動かしてきたのは、「世界中に野球を普及したい!」という強い思いです。

そんな中、おかやま山陽高校野球部に請われ、監督に就任。10年で甲子園出場、プロ野球選手輩出を目標に掲げますが、最初の数年は地区予選敗退が続きます。そこで、部で使用した野球道具を途上国などに送る活動を始めたところ、その後8年間地区予選で勝ち続ける結果に。また、ジンバブエで出会った貧しい青年が、今やジンバブエ野球協会の会長となったエピソードも紹介、「誰かのために何かをするということが、意識を変える」「諦めない、とにかく叶うまで続ける! 実行しないと何も変わらない」と、スポーツを介した友情で社会課題に貢献できると熱く語りました。

■堤さんの活動はこちら
おかやま山陽高校野球部 https://www.okayama-sanyo-hs.ed.jp/club/detail.php?id=2

【ネットワーキングタイムでは参加者の熱量で会場が盛り上がります】
ゲストトークの後は、5つのグループに分かれてネットワーキング。
ゲストが順番に輪に入り、参加者からの熱心な質問に丁寧に答えたりしていらっしゃいました。特に高校生も積極的に質問し、周りの参加者が刺激されて話が盛り上がり、名残惜しい様子で次のグループに移動する様子も見られました。

「おかやま100人カイギ」は、登壇していただいたトークゲストが100人に達するまで毎月開催していきます。
岡山には“知る人ぞ知る”オモシロイ人、素敵な人がたくさんいます。 そんな方々と出会い、直接話をしてみませんか? 会場でお待ちしています!

※次回3/12に開催を予定していたvol.8は、新型肺炎の感染拡大の影響で中止となりました。楽しみにしてくださっていた皆さん、本当に申し訳ありません。4月以降も、状況に合わせて開催可否についてお知らせいたします。

レポート:おかやま100人カイギ事務局・木下志穂

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