【レポート】8月7日開催 おかやま100人カイギvol.1

【ごあいさつ】

8月7日、KSB瀬戸内海放送の岡山本社で「おかやま100人カイギvol.1」(KSB瀬戸内海放送開局50周年イベント)を開催しました。

おかやま100人カイギ」は、岡山で新しいことを知りたい、やってみたい人同士がつながり、地域に新しい動きが起こるきっかけになる場をつくりたいという思いで始めました。

全国で開かれている「100人カイギ」ですが、瀬戸内エリアでは初めての開催。平日の夜(午後7時~9時)という時間もあり、当初は、どれくらいの人が来てくれるのか不安もありましたが、応募開始直後から多数の申し込みがあり、早々に満員御礼となりました。

岡山県内からは岡山市内を始め、浅口市、井原市、総社市、倉敷市、対岸の香川県高松市、さらに遠方の広島や大阪からも来てくださいました。みなさま本当にありがとうございました!そして、満席で参加できなかった方、申し訳ありません…。来月以降も開催していきますので、ぜひまたご応募いただければ幸いです。

【イベントレポート】

開催に先立ち、KSBアナウンサーの中村康人さんから、「今日のゴールは、ここにいる皆さんが知り合いになることです」とイベントの主旨についての説明がありました。その後すぐに始まったアイスブレイクの時間。知り合い以外でグループを組み、お互いに自己紹介をしていただきました。すこし緊張感のあった会場の空気が、ここで一気にやわらぎました。

【おまちかねのゲストトーク】

トップバッターは菱沼路代(ひしぬま・みちよ)さん。

「白衣を脱いでまちにでたナース」と題して、ご自身が取り組まれている活動についてご紹介いただきました。まちに出たきっかけは、あるおばあちゃんとの出会い。一人一人に寄り添い、ケアすることの大切さを感じたことから、病院の中にとどまらず地域に出て、がん患者の家族を支える「第2の患者会 すろーす」や、地域のお年寄りに医療を身近に感じてもらう「コミュニティメディスト」としての活動をスタートしたご経験を話していただきました。

菱沼さん

次は、水野重寿(みずの・しげひさ)さん。

失敗の経験やコンプレックスから、自分にしかできないことは何かをとことん考え、いかに事業を形にしてきたかを、ご自身の言葉で赤裸々に語ってくださいました。現在は、「一般社団法人コミュニタスポジション」を設立し、出身地の備前市で地域活性化事業に取り組み、備前焼を大手企業の社員章やおもちゃのガチャガチャに展開したり、インバウンドの受入れ事業を始めたりされています。「やる前から無理と決めつけない。先ずは、失敗してでも実行してみる」という言葉に、参加者のみなさんは深く共感されていたようです。

前半最後は成田海波(なりた・みなみ)さん。

大学院で建築・都市計画を研究しながら、「奉還町4丁目ラウンジ・カド」というコミュニティ・スペースの運営に関わっています。商店街に残された元肉屋の店舗を、学生と一緒に改築してゲストハウスを作ったり、家庭に埋もれていた昔の8ミリフィルムを集めて上映会を開いたりする中で、商店街に昔から住む近所のおじいちゃん、おばあちゃんや、ふらっと立ち寄った若者が集まり、「食べたり、飲んだり、歌ったり」する場所をつくっていきたい、という思いを語っていただきました。

休憩をはさんでゲストトークは後半へ。

岩田由佳(いわた・ゆか)さんは、ママ友だちと一緒に「te.to.te」というをグループをつくり、子ども用品をぶつぶつ交換する「triccco」、絵本の移動図書「おさんぽ図書」の2つの活動をしています。実際にぶつぶつ交換する様子のデモンストレーションもありました。te.to.te.をつくった目的の一つは、「お母さんが社会の中で孤立しないよう、居場所をつくること」。お母さんだからこそわかる視点で場づくりをされているからこそ、多くの方に支持されているのだと感じました。

tricccoぶつぶつ交換のデモンストレーション

大トリは、江原隆介(えはら・りゅうすけ)さん。

コーヒー豆のブレンダーである江原さんは、岡山市番町に「Koenbench」という焙煎所を開いています。当日は、プレゼン資料なしで豆への愛を語る圧巻のトーク!「求める味」を追及するためにいかに豆を焙煎しているかという話から、家庭でもできる焙煎方法、企業とのコラボレーションや最先端技術を用いた新しい豆の開発の話など、話題が尽きません。あっという間に時間が過ぎていきました。

【さらに盛り上がったネットワーキングタイム】

100人カイギの後半は、ネットワーキングタイム。

参加者は5つのグループに分かれました。そこへトークゲストが順番に入り、トークで話しきれなかったことを話したり、参加者からの質問に答えたりしました。予想以上の盛り上がりを見せ、司会者からゲスト交代のアナウンスがあると、「え~、もっと話したい!」というブーイングが起こるほどでした。イベント終了後もお互いに名刺を交換したり、質問をしたりと熱気が冷めやらぬ様子でした。

「おかやま100人カイギ」は、登壇していただいたトークゲストが100人に達するまで毎月開催していきます。vol.2は、9月5日(木)の午後7時スタート予定。福祉、子どもの食育、起業、伝統文化など、次回も個性的でオモシロいゲストばかりです。お申込はこちらから!

最後に記念撮影。みんないい笑顔!

レポート:おかやま100人カイギ事務局・木下志穂

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