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香川から宇宙へ!社運かけ「新型国産ロケット開発」に携わる地元物流会社 高松市

2020年06月10日 18:14

 新型国産ロケットとして今、「H3ロケット」の開発が進んでいます。このエンジン基板の製造に、香川県の企業が携わっています。国産ロケットのエンジン基板製造に四国の企業が参加するのは初めてのことです。

 高松市のカトーレックは、140年以上の歴史を持つ物流会社です。

 家電メーカーの製品輸送をきっかけに40年ほど前にエレクトロニクス事業に進出しました。以来、プリント基板の製造を中心にモノづくりのノウハウを着実に身につけてきました。

ーエレクトロニクス事業に進出した理由は?
(カトーレック/秋山正美 常務執行役員)
「時代の変化やお客様のニーズに対する、あるいは新しいテーマに挑戦するという風土がありましたので」

 1990年代に入ると製造拠点を海外に広げ業績を飛躍的に伸ばします。
 大手メーカーからの委託で電子機器を製造するEMS事業を展開し、プリント基板の製造では特に高い評価を受けています。

ーゼロから始めたものづくりに苦労した点は?
(カトーレック/秋山正美 常務執行役員)
「(技術力を高めるため)セミナーや勉強会などを毎日継続していくことをここ20年、1日も欠かさず続けている点が苦労しているところです」

 そして今回、携わることになったのが「H3ロケット」です。
 「H3ロケット」は現行のH2Aロケットに替わる国産の基幹ロケットとして、6年前に開発が始まりました。

 カトーレックはこの新型ロケットの「エンジン技術確認用基板の実装」を3年前に受注しました。

ー受注までの経緯は?
(カトーレック/秋山正美 常務執行役員)
「お客様から紹介を受けました。品質力や技術力、コスト力を評価していただいて今回の宇宙事業へのご紹介を受けました」

 積み上げてきた実績と信頼が引き寄せた宇宙事業。しかし、ロケットエンジン基板の製造はこれまで手がけてきたものとは全く異なるものでした。

ーロケットエンジン基板とこれまでの違いは?
(カトーレック EMS営業推進部/田崎俊 アシスタントマネージャー)
「振動に耐える構築をどう作るかということや、あとは打ち上がってしまうので、追っかけられないのでそれをどうやって追いかける仕組みを作るかとかが違いますね」

 カトーレックはロケットエンジン基板の製造部門を編成し、専用のラインも新設しました。
 まさに社運をかけた一大プロジェクトでした。

(カトーレック EMS営業推進部/篠永直之 部長)
「国家プロジェクトなので、秘密漏えいに関しては万全を期しました。部屋もラインも、人の静脈で認証するという仕組みなどの方策をとりました」

 3年の月日を掛けて製造したエンジン基板。今年2月にはエンジンの燃焼実験に成功しました。

ーこのプロジェクトで得たものは?
(カトーレック EMS技術部/横山祐之 エキスパートエンジニア)
「やっぱりいろんな議論をするんですよ。人によっては『違う』とか『いや、いける』とか。でも最後にはみんなでどうするんだと、みんなが一体となって考え抜いたというところが大きかったですね」

 カトーレックが製造したロケットエンジン基板は6月17日に納品されます。
 そして来年、いよいよH3ロケットが種子島で打ち上げられる予定です。

(カトーレック/秋山正美 常務執行役員)
「物流とエレクトロニクスを融合させた『ロジトロニクス』をお客様にトータルサポートを提案し、香川、四国からグローバルに夢のある事業を発信したい」

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