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帰国困難となり倉敷市で暮らすスペイン人女性 「家にとどまっておくことが大切」日本へ警鐘 岡山

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 スペインから日本を訪れた女性が帰国困難となり、岡山県倉敷市で暮らしています。女性は母国で急速に感染が広がっていることを受け、「家にとどまっておくことが大切」と日本に警鐘を鳴らしています。

(スペインに帰国困難な状況/ルシア・サバテルさん) 「来年、博士課程を修了し、日本での研究を考えていて来日をしました」

 スペインの大学院で言語医学を専攻しているルシア・サバテルさん(27)。ルシアさんは大学院を卒業後、日本での研究を考えていて、2月29日に来日し神戸大学を訪ねました。4月7日に帰国予定でした。

 しかし、母国スペインで3月14日に非常事態宣言が発令されました。さらにある理由で帰国を断念せざるを得なくなりました。

(ルシア・サバテルさん) 「まずはお母さんが職場から感染し、お父さん、弟もうつった」

 スペインでは、3月上旬に学校休校などの規制が始まっていました。しかし、規制が始まっても外出を控えなかったことが感染拡大につながったとルシアさんは話します。

(ルシア・サバテルさん) 「スペインでは学校が休みになった当初、休暇をもらえた感覚でバルや公園に出かけた」

 3月14日には非常事態宣言が出され、基本的に食料品店や薬局などを除く全ての商業施設が閉鎖されました。外出も禁止され、警察官による監視体制も敷かれました。

 在スペイン日本国大使館によりますと、9日までに約15万2000人が感染しています。ルシアさんは日本に残ることを決め、3月21日からは知り合いだった倉敷市の高尾英克さんの家で料理や皿洗いなどの家事を手伝いながら生活しています。

 今は、新型コロナウイルスに感染したマドリードの両親や弟とインターネットで話すルシアさん。家族は治ったものの、母国の大切な人たちのことが心配で眠れない日もあったといいます。そして、スペインの状況も踏まえ、家とどまっておくことが大切だと訴えています。


(ルシア・サバテルさん) 「日本政府が発表しているウイルス対策を真剣に実行することが大切です。どうか、きちんと政府の指示を無視せず守ってほしい」

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