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海に行かずに人工の水で育った「ベニザケ」出荷へ 岡山理大が養殖に成功

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 2月中にも出荷予定です。岡山理科大学が人工の水、好適環境水を使った魚の養殖実験を続けています。今回、挑戦したのは「ベニザケ」です。

 ベニザケの養殖実験は岡山理科大学で、おととし10月に始まりました。「ベニザケ」は淡水のみで過ごすヒメマスが海で育ったもので、理大によると養殖に成功した例はないということです。

(岡山理科大学/山本俊政 准教授) 「海に行かないと大型化できないというなら、そこを海の代わりに好適環境水が使えるでしょうと。国産初であるし世界初だと思う」

 山本准教授が開発した人工の水「好適環境水」は、淡水魚も海水魚も育てることができるという特徴があります。山本准教授らはこれを生かして、1年以上にわたって1100匹余りのベニザケを養殖。海育ちのものより、やや小ぶりなものの出荷サイズにまで育てることに成功しました。

(記者) 「出荷に向けてこれから関係者による試食が行われます。果たして味はどう評価されるのでしょうか」

(スーパーの担当者はー) 「脂は結構乗ってますね」

 7日の試食では、余計な成分が入っていない好適環境水育ちのベニザケは、海で取れたものと比べて「クセ」が少ないという意見が出ていました。

(スーパーの担当者はー) 「非常に食べやすい。今の時代の万人向けのサーモンというのが第一印象。希少価値の高いサーモンで、うちもぜひやりたい」

(市場の担当者はー) 「どこの店も差別化というか理大ブランド、岡山ブランドが1番だと思うんで、それを1番にアピールして販売促進していきたい」

 岡山理科大学では、2月中旬にも東京や岡山の市場に養殖したベニザケを出荷する予定です。

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