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【新型コロナ時代を生きる】厳しい状況続く宿泊業界…「時代の変化」にどう対応?

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 全国で再び新型コロナウイルスの感染が拡大し、宿泊業界も厳しい状況が続いています。それでも宿の経営者たちは前を向き「時代の変化」に対応しようと奮闘しています。

 岡山県瀬戸内市のリゾートホテル、ホテルリマーニです。国が観光産業を支援するために打ち出した「GoToトラベルキャンペーン」に参加しています。

(ホテルリマーニ 予約担当マネージャー/穂崎まき さん) 「緊急事態宣言を受けて休館しておりましたので、非常に売り上げも厳しい状況の中だったので、積極的に参加させていただけるかと思いまして」

「GoToトラベルキャンペーン」は東京発着の旅行を除いた国内旅行が対象で、宿泊料などの最大半額を国が支援します。

 このホテルでは、新型コロナウイルスの影響で今年4月の客室稼働率が1割以下に落ち込みました。それでも“GoToトラベル”効果などで持ち直していて、7月の4連休の客室稼働率は8割まで戻りました。

(滋賀県からの宿泊客はー) 「GoToトラベルの割引が適応したので、かなり大きな(割引)金額になったと思います。」

(岡山県内からの宿泊客はー) 「キャンペーンがあるので利用したいなと思って、なるべく(感染者が)出ていないところに行けたらなと思ってきました」

 ホテルに宿泊客が戻ってきていますが、宿泊客が“GoToトラベル”の割引を受けるために必要な「証明書」の発行や問い合わせへの応対など、スタッフの負担も増えています。

 岡山市北区磨屋町にある民宿、お宿菊屋です。こちらはGoToトラベルキャンペーンに参加していません。

(お宿 菊屋/菊井光紀 オーナー) 「現時点では早いと思います。受け入れる側も怖い」

 幼い子どもが2人いる菊井さんは、岡山に旅行に来た家族が周りを気にせずゆったりと過ごしてほしいと2019年12月、1日1組限定の民宿を始めました。


(菊井光紀 オーナー) 「国外の方が年末年始12連泊されて、海外需要ってすごいなと思って、始めてよかったなという」

 菊井さんは民宿があるビルの1階で、日本料理店も経営しています。日本料理も好評で徐々に予約数が増えていた矢先、新型コロナウイルスの影響が…

(菊井光紀 オーナー) 「他の県で新型コロナ感染者が多く出始めると宿泊につながらない時期というのは3カ月から4カ月続きました」

 そこで菊井さんは新たなターゲットに目を向けました。ほぼ毎日入れ替わる宿泊利用ではなく、ビジネスマンのテレワーク用オフィスとして、長く滞在してもらおうというのです。

 1カ月滞在した場合、通常の宿泊利用より約2割料金が安くなります。

(菊井光紀 オーナー) 「(新型コロナの感染拡大の中で)仕事の仕方とか旅行の仕方とか、色々変わったと思うんです。これから考えながら市場の幅を広げていこうかなと」

 新型コロナウイルス収束の見通しが立たない中、それぞれの宿泊施設での模索が続いています。

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