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香川漆芸の蒟醤制作者・大谷早人さんが「人間国宝」に 香川県では7年ぶり6人目の認定

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 国の文化審議会は人間国宝に高松市の蒟醤(きんま)制作者、大谷早人さんを認定するよう答申しました。香川漆芸の職人としては、人間国宝認定は6人目になります。

 大谷早人さんは、高松市在住の65歳です。高松工芸高校の漆芸科を卒業後、蒟醤の人間国宝だった故・太田儔(おおた・ひとし)さんの下で修業を積みました。

 蒟醤とは、漆を塗り重ねた面に彫刻刀で文様を彫り、そのくぼみに色がついた漆を埋めて仕上げる技術です。

 大谷さんが得意とするのは籃胎蒟醤(らんたいきんま)といって、竹ひごを編んで素地を作り、そこに漆を塗る技法です。籃胎(らんたい)の編目を生かして、蒟醤と調和させた繊細な色彩の作品が高く評価されました。

 また、自身の制作活動に加えて漆芸研究所の指導員として後進の指導・育成に力を入れています。

(人間国宝に認定/大谷早人さん) 「責任の重さをものすごく感じていますね。香川の漆芸というのは全国的にも盛んな土地ですけれども、あまり全国的に有名ではないんですね。だから私の微力ではありますけれど全国的に広げていきたいと思っています」

 香川県の人間国宝認定は7年ぶり6人目です。

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