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改装工事中の美術館で“幻のオリンピック”の資料見つかる リニューアルオープンにあわせ一般公開へ 香川・丸亀市

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 今年は56年ぶりに東京オリンピックが開かれます。今から80年前、幻に終わった東京オリンピックがあったことをご存知でしょうか。

 その幻のオリンピックの資料が丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館で見つかりました。

(記者) 「これが見つかった資料です。猪熊弦一郎宛の手紙です」

 差出人は1940年の幻の東京オリンピックの組織委員会会長だった徳川家達(とくがわ・いえさと)。  ポスターとマークの審査員への招待状です。

 現在行われている猪熊弦一郎現代美術館の改装工事で、資料を整理していて見つかりました。

 この手紙を送った徳川家達は徳川宗家16代目の当主で、貴族院議長や日本赤十字社の社長などを務めています。

 1940年の東京オリンピックは日中戦争もあって日本が開催権を返上し、幻のオリンピックになってしまいました。猪熊がこの審査に参加したかどうかは、はっきりしていません。  しかし、東郷青児(とうごう・せいじ)や鏑木清方(かぶらき・きよかた)ら、当時の画壇の重鎮と共に審査委員のメンバーに入っていたことは、当時の組織委員会が作成した記録に残っています。

(丸亀市/梶正治 市長) 「ちょうど東京オリンピックの年に発見されたということは、意義深いものがある」

 日本を代表する洋画家の猪熊弦一郎が幻の東京オリンピックに関わっていたという貴重な資料で、今後、さらに詳しい調査を進めるということです。

(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 佐々木良さん) 「世界的なイベントアートの部門で猪熊先生が選ばれたということは、画業を語る上で重要なポイントではないかと見ています」

 この手紙は、美術館がリニューアルする4月18日から一般公開する予定だということです。


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