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世界的彫刻家のアトリエが美術館に 故・流政之さんの作品を一般公開 高松市

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 世界的な彫刻家で、去年95歳で亡くなった流政之さんのアトリエが、美術館として高松市にオープンしました。

 流政之さんは長崎県出身で刀鍛冶やゼロ戦のパイロットなどを経て、半世紀ほど前から高松市庵治町の住居兼アトリエを拠点に数多くの彫刻作品を制作してきました。  流政之さんは、去年95歳で亡くなりましたが、関係者らがアトリエを整備、5日に流政之美術館としてオープンしました。

 美術館は、3階建てで瀬戸内海が見渡せる庵治半島の東側にあります。

 敷地面積は約2万平方メートル、一見するとお城のような建物で、中はまだ整備中です。今のところ鑑賞できるのは、建物の周辺の作品に限られていて、約130点が展示されています。

 流さんの代表作の一つ「サキモリ」。古代・北九州の守備にあたった兵士を表現しています。    また、三味線のバチをモチーフにした「ナガレバチ」は、高松市美術館にも展示されています。

(記者) 「流政之美術館の特徴は、これらの作品を実際に触って鑑賞することができる点です」

 流さんは晩年までここで暮らし、作品を制作していました。美術館そのものも「流さんの作品」と言えます。設計から建設まで流さんは芸術家としてこだわり、少しずつ改築もしてきました。

(鑑賞に訪れた人はー) 「一般公開最初ということで申し込んで、せっかくですのでどういうところで仕事をされたか見たくて来ました。素敵な作品ばかりで良かったです」

(公益財団法人 流財団/香美佐知子 代表理事) 「流のファンは彫刻だけでなく、流政之という人物のファンも多くいると思うので、日本中だけでなく、世界から来て見ていただいて、こういう作家がこういう場所で、作品を制作して暮らしていたということを見ていただけたら」


 流政之美術館は毎週木曜日から土曜日まで開館していて、1日2回、午前と午後に分けて鑑賞が可能です。

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