宇高航路109年の歴史に幕 最終便に名残惜しむ多くの乗客「心の中にずっと大事にしていただけたら」
12月16日 11:55
岡山県玉野市の宇野港と高松港を結んでいた唯一のフェリーが、15日を最後に運航を休止しました。宇高航路109年の歴史に幕が下りました。
(記者)
「午後7時50分、宇野港への最終便がここ高松港を出航します。乗船を待つ多くの人たちが並んでいます」
(最終便の乗客)
「きょうが最後だから、絶対に乗らなければという気持ちで来ました」
宇高航路は、1910年に国の宇高連絡船が就航したのが始まりです。瀬戸大橋開通後は最大3社がフェリーを運航していましたが、通行料金の引き下げなどの影響で2012年以降は四国急行フェリーのみが運航していました。
(四国急行フェリー/堀本隆文 営業部長)
「歴史あるこの宇高航路が本日をもって運休となりましたが、皆さまの心の中にずっと大事にしていただけたらと思っています」
乗客を降ろしたあと、操舵室の明かりが消えると、宇高航路109年の歴史に幕が下りました。