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裁判員制度の関心は高まるか 一般の参加者が模擬裁判を体験 岡山

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 21日、岡山地方裁判所で模擬裁判員裁判が開かれ参加者が審理に加わりました。

(記者) 「裁判員制度が始まって10年、今回の模擬裁判を通して裁判員を体験します」

 市民の感覚を司法に反映させるため10年前に始まった裁判員制度。しかし、昨年の裁判員の辞退率は過去最高の約67パーセント。裁判員をやりたくないと答えた人の割合は約44パーセントと国民の関心は高くありません。

 今回は一般の参加者32人が模擬裁判の裁判員として審理に加わり、夫の背中を包丁で刺した妻を裁きます。普段、妻が 夫に暴力を振るわれていたという背景もあり、裁判員が夫に向けて素朴な疑問をぶつけます。

(裁判員) 「奥さんに暴力を振るったことが多々あったという話があったんですけど、そのときは奥さんは警察に通報とかはあったんですか?」

 次に量刑を決める評議。ここでも裁判員のさまざまな角度からの考えが飛び出します。

(裁判員) 「無防備かどうか、そんなことまで考える余裕なくて刺したという状況だと思うんで」 (裁判官) 「つまり狙ってるわけじゃない、なるほど」

 裁判員裁判では、裁判員の負担軽減のため要点の整理などがされていて、参加者はそれらを参考に自分の価値観に基づいて発言していました。

(参加した大学生は-) 「色んな世代の方々が来られていたので、様々な立場に応じた意見というものを聞くことができて、自分と異なる価値観を感じることができました」

 実際に裁判員を経験した人の約97パーセントが、良い経験になったと答えています。

(岡山地方裁判所 第一刑事部/高橋里奈 裁判官) 「傍聴してる方も見てて、裁判員裁判のほうがすごくわかりやすいと思うんです。刑事裁判の本来あるべき姿に近づいて行っている姿だと思うので」


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