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ハンセン病の歴史を後世へ ふるさと納税で寄付を募り、資料の保存へ取り組む 岡山・瀬戸内市

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 岡山県で2つのハンセン病療養所を持つ瀬戸内市が、ふるさと納税制度を活用して寄付を募り、古い資料の保存などに取り組むことを発表しました。

 瀬戸内市の長島では、かつて国の誤った政策により、ハンセン病患者が隔離されました。この歴史を後世に伝えるため、瀬戸内市はふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで寄付を募ると発表しました。期間は12月31日までで、目標額は300万円です。

(記者) 「こちらの書庫にはおよそ4000点の資料が保管されています。100年以上前のものもあり、クラウドファンディングで集めた資金でこうした資料を保存します」

 古い資料約2000点を傷まないようにするほか、入所者の証言映像50点に英語の字幕を付けて海外に発信します。また寄付の返礼品となる貯金箱がお披露目されました。

 療養所内にある「十坪住宅」を再現しています。十坪住宅は定員を超えて療養所に収容されたハンセン病患者の居住環境を 改善するためのもので、1945年ごろには150棟ほど建てられました。今は5棟が残っています。    十坪住宅の貯金箱は33個限定で、寄付額が10万円以上の希望者に贈られます。

(長島愛生園入所者自治会/中尾伸治 会長(84)) 「もっと開放された療養所であってほしいし、そのようになってほしいし、どんな病気でもそうですけど、再びこういうことのないようにしていただきたい」

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