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西日本豪雨 レールが腐食、溝には泥 動かせない「陸こう」をどうする?

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 非常時に堤防の役割を果たす「陸こう」についてです。西日本豪雨で使われなかった岡山県高梁市の陸こうの点検作業が行われ、非常時にすぐ動かせない状態だったことが分かりました。

(記者) 「職員が金属のふたを取り外して清掃作業を行います。中をのぞくと泥がたくさんたまっています」

 岡山県の備中県民局の職員が道路を片側通行にして、溝に溜まった泥などを取り除きました。

 陸こうは、川が増水したときに溝に金属の板などをはめて水をせき止めるものです。岡山県によりますと県管理の陸こうは384カ所あり、西日本豪雨では、少なくとも13カ所が適切に閉められなかったほか、247カ所は管理体制が不明などの理由で当時の状況が分かっていません。

 ある陸こうは道路が冠水して動かせず、近隣の130軒以上が浸水しました。掃除や点検をするのは10年ぶりです。掃除の後は、車輪がついた金属の扉を手で動かせるか確認しました。しかし扉が途中で動かなくなってしまいました。

(岡山県備中県民局建設部/照田秀志 課長) 「もっと軽く動く予定ではあったんですけどレールが腐食して下がっとる。いつもおるところがへたってしもうて」

 扉の重みでレールと車輪が接触している部分が変形した可能性があるといいます。

(岡山県備中県民局建設部/照田秀志 課長) 「これまで動作確認とか溝の清掃作業とかが十分できていなかった部分があるとは思っておりまして、レールの状況等確認しまして、補修が必要であれば早急に直していきたい」

 岡山県の備中県民局は、今後年に一度、出水期前に掃除と点検を欠かさず行うとしています。

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