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入浴で睡眠の質アップ ポイントはお風呂に入って「体温を下げる」こと!?

少し暖かくなってきましたが、朝や夜はまだまだ寒い今日この頃。
足が寒くてなかなか寝付けない時も、お風呂の入り方で睡眠の質が変わるのだそうです。
ポイントは「体温を下げる」ことです。

(左)製品開発部 奥川洋司さん

教えてくれるのは入浴剤メーカーバスクリン 製品開発部の奥川洋司さんです。
実は岡山市出身で岡山大学に通っていた奥川さん。現在は、入浴剤の研究開発のかたわら「チームお風呂博士」の一員として入浴などに関するお役立ち情報を発信しています。

(製品開発部 奥川洋司さん)
「睡眠は体温と深く関係していますので、体温を変化させる入浴も睡眠と深い関係にあることが分かっています」

体温と眠気のメカニズム

人の体温は1日のうちでも上下しています。
奥川さんによりますと、人の体は寝る前に手足から熱を逃がしていて、体の内部の体温がぐっと下がります。
この体温が下がるときに眠気が引き起こされるそうです。

寝る前に上手に入浴をすると血行が促進されて熱が放出されやすくなり、体温が下がって質の良い睡眠が得られるそうです。

 「冬場は特に手足などの末梢部位が冷えているため、そのままでは放熱ができずに快適な睡眠になかなかつながらないと考えられます。40度で10分入浴することで、体を芯まで温めて、体温のめりはりをつけることが快適な睡眠につながります。
また入浴で上げた体温はゆっくりと下がっていきますので、眠りに入る90分から120分前を目安に入浴することをおすすめします」

体温を下げやすくするためには!?

こちらは冷え性の女性の睡眠前の足の温度のグラフです。
入浴剤を入れたお風呂につかった場合、入浴前と比べて足の皮膚温度が約5度上がりました。
シャワーだけだと約3度上昇しました。
手足が温かいと体の中の熱を放出しやすくなります。お風呂で温まり体温を下げやすい体にすることが深い眠りの第一歩なんです。

(製品開発部 奥川洋司さん)
「体がしっかり温まる入浴をしていただくと、目覚めの状態がいいというデータも出ています。起きてから布団を出るのが、ちょっと眠くてだるくてということであれば、入浴の方法を変えていただければ、解消する可能性があります」

瀧川アナの入浴~就寝ルーチンは大丈夫!?

瀧川アナが普段している入浴・睡眠ルーチンは正しい方法か、奥川さんに見てもらいました。

【瀧川アナの入浴~就寝ルーチン】
・お風呂は38度のお湯に約1時間つかる
・靴下、レッグウォーマー、タイツをはいて寝る
・入浴剤は使っていない

■ルーチン①38度のお湯に約1時間つかる

温度は季節に合わせて38度~40度までがおすすめだそうです。
42度を超える温度や長時間の入浴は、入浴後の肌が乾燥しやすくなるため10分~15分が理想だそうです。

■ルーチン②靴下、レッグウォーマー、タイツをはいて寝る

足から熱が逃げにくくなりおすすめできないそうです。
ただし寝る直前まで温めるのはOK!ベッドに入ったら靴下などを脱ぐようにしましょう。

■ルーチン③入浴剤は使っていない

入浴剤はお風呂の温熱作用血流促進作用アップが期待できるので使ったほうがいいとのことです。

炭酸ガスが入った入浴剤を入れたときのベストな入浴のタイミングは、泡がブクブク出終わった時で、これは入浴剤が溶け切った時にお湯の中の炭酸ガス濃度が最も高くなるからだそうです。
また炭酸ガスは約2時間ほどお湯にとどまっているそうです。

睡眠の時間がとれないときも質を高めることで朝晩が寒い季節を乗り切りましょう。

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