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船に積み残される? コンビニも飲食店も信号も、すべての島にあるとは限らない?
島好きたちが、旅の解像度を上げるお手伝いをします。
都会とはまるで違って、だからこそ楽しい島旅を、もっと楽しむための心得とは。
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飲み物・軽食等は出発前にご準備を!
飲み物や軽食と、絆創膏や常備薬などの「もしもグッズ」を持って行くべし。
街ではあちこちで見かけるコンビニやスーパーも、海を隔てた小さな島ではたいへん稀有な存在です。コンビニがあるのは小豆島と直島のみ。中には、商店や自動販売機のない島もあります。だからこそ、日常を離れたのどかな雰囲気で満ちているのです。また、混雑する瀬戸芸期間中は、飲食店が満席で「ランチにありつけない!」という場合もあります。飲み物や軽食を携行しておくと安心です。特に暑い夏場は、多めに水分を持って行きましょう。「靴擦れしちゃったから絆創膏を買いたいな」そんなときも、我が身を助けるのは我が備えです!
券売所に長蛇の列…港の注意点
香川県の島々を結ぶほとんどの航路が、予約制ではなく先着順です。港のチケット売り場に並んで紙のチケットを購入し、乗船の列に並ぶ必要があります。瀬戸内国際芸術祭の期間中などの混雑時期は長蛇の列になることも。船の定員を超えた場合は、乗りきれずに“積み残される”こともあります。繁忙期は各船会社が臨時便を運航することもありますが、「どうしてもこの時間の便に乗りたい!」などの事情がある場合は、1時間前には乗り場に着いておくのが安心です。もし時間が余っても、乗船の列に並びながらしまれびを見たり海を眺めたりして過ごせば、島旅の空気を満喫できるはず。
現金を持っていこう
船の券売所や島の飲食店では、現金しか使えないことがよくあります。また、券売機や自動販売機の紙幣投入口は、1000円札しか入らないこともあります。小銭や1000円札を多めに持っていきましょう。
虫対策&暑さ対策を
島の虫は手強いぞ! 特に夏場は、虫よけの準備をしておくと安心です。また、島は日陰が少ないので、水分はもちろん、日焼け止めや帽子もお忘れなく。基本的には歩きやすい靴がおすすめです。
小豆島
オンシーズンは時間に余裕を持って
島内の道はアップダウンが多く、徒歩や自転車のみでの移動はおすすめできません。また、島に1本だけある国道は、暖かい時期になると渋滞必至。時間に余裕を持って行動するのはもちろん、レンタカーやバス、タクシー、電動シェアサイクルなどのさまざまな交通手段を、目的に合わせてうまく組み合わせて利用してください。
飲食店は予約がおすすめ
カフェや居酒屋、焼肉店などさまざまな飲食店がありますが、休業日が多い、閉店時間が早い、昼しか営業していないといったケースもあるので、事前に最新の情報を確認しておきましょう。とくに夜は開いている飲食店が少ないので、予約をしておくと安心です。キッチン付きの宿泊施設に泊まる場合は、スーパーで地元の食材を買って自炊するのもおすすめです。
フェリーも予約がおすすめ
オンシーズン(暖かい時期)は、島へ行き来するフェリーも混雑します。人だけで乗船する場合はまず心配ありませんが、フェリーに自家用車を載せる場合は、車両用スペースが限られているため予定していた便に乗れない可能性も。車を載せる場合は、フェリーも事前に予約しておきましょう。
直島
島内の移動手段について
観光客の主な移動手段はレンタサイクルかバスです。レンタサイクルは事前予約をおすすめします。バスは100円で、瀬戸内国際芸術祭の期間中などの繁忙期は臨時便が出ることがありますが、定員には限りがあります。時と場合によっては徒歩も組み合わせましょう(例えば、混雑する本エリアから宮之浦エリアへは歩いて30分程度です)。
交通事故にご注意を
写真を撮ろうと車道にはみ出したり、レンタサイクルで坂道を猛スピードで駆け下りたり、急ブレーキをして転倒したり……そんな危険行為はNGです。もしケガをしてしまっても、すぐに病院へは行けません。意外に車が多いので、交通マナーを守って散策しましょう。
豊島
島内移動は電動自転車やバスの人が大多数
一周約20kmの豊島。観光スポットやお店は各地に点在していて、道は起伏もあるため、徒歩ですべてを巡るのは難しいです。主に家浦港の周辺に、レンタサイクルやレンタカーの営業所がありますが、人気のためすべて出払ってしまっていることも。確実に利用したい場合は、船を降りてすぐに営業所へ向かうか、予約可能なところは事前予約をするのがいいでしょう。港や観光スポットを結ぶバスもあり、暑い時期の移動も安心です。ただ、瀬戸内国際芸術祭の期間などの賑わっている時期は定員オーバーになる場合も。時間に余裕を持っておきましょう。
交通事故にご注意を
写真を撮ろうと車道にはみ出したり、レンタサイクルで坂道を猛スピードで駆け下りたり、急ブレーキをして転倒したり……そんな危険行為はNGです。もしケガをしてしまっても、すぐに病院へは行けません。意外に車が多いので、交通マナーを守って散策しましょう。
男木島
移動のおすすめ
徒歩での散策がおすすめです。男木島の魅力のひとつである、斜面に作られた街並みは急勾配な坂道が多いため、歩きやすい靴を選びましょう。特に雨の日は道が滑りやすくなっていることに加え、道の性質上、左右は1〜2mの深い溝になっている箇所が複数ありますので、誤って落ちてしまわないよう、小さいお子さまなどは特に気をつけてください。なお、レンタサイクルはありません。車をフェリーに載せていくことはできますが、島内では車で通行できる道が限られているうえ、幅が狭くすれ違いが難しいのでご注意を。
体調変化やケガに備えて
基本的に島内に病院、薬局はありません。島民のための診療所はありますが、開院日が限られています。急患のとき、海上では救急車の代わりに救急の船で移動することになるので、医療を受けられるまで時間がかかります。持病などのある人は、常備薬を多めに持参していくことをおすすめします。
水分の確保を
スーパーやコンビニはありません。売店が島内に1軒ありますが、開店時間や品揃えが限られています。飲料の自動販売機も数台しかなく、暑い時期は売り切れていることも多いので、水分は多めに持って行きましょう。
島猫について
男木島の猫は、2016年に全頭が不妊去勢手術を受けています。手術を受けた「さくら猫」と呼ばれる地域猫は、島民の皆さんが世話をしています。島内では猫のエサを販売している場所もありますが、ゴミや食べ残したエサを放置していかないようにしてください。また、観光客の帰り際に、猫たちが名残惜しく甘えている姿をよく見かけますので、猫好きの人はフェリーに乗り遅れることのないよう、お気をつけて。
食事にありつくために
飲食ができる店の数は限られているので、事前に予約して行くことをおすすめします。休日などの繁忙期では長時間並ぶことも予想されますので、小腹が空いたときのために、懐にお菓子を忍ばせておくと安心です。高松駅から比較的近い島であるので、駅周辺のグルメをテイクアウトして島に持って行くのもおすすめです。海を眺めながら島の風を浴びてピクニック気分を味わえます。
女木島
フェリーは時間に余裕を持って
1日で女木島と男木島の両方を楽しみたい方は、往復券ではなく、区間ごとのきっぷをお買い求めください。また、女木島から高松への帰りの船は、男木島からの乗船客で残席が少ない場合があるため、早めにきっぷを買って乗船列に並んでおくのが安心です。
基本は徒歩で楽しめる島
周囲約8kmの女木島。フェリーが発着する女木港やビーチの周辺にアートスポットや飲食店・宿泊施設などが集まっていて、徒歩でもさまざまな場所を巡ることができます。「鬼ヶ島大洞窟」や「鷲ヶ峰大展望台」は山上にあるため、予定や体力に応じて、レンタサイクルやバスのご利用も検討ください(手続きは、女木港の観光案内所「おにの館」で可能。どちらも先着順のため、ご注意ください)
粟島
港の駐車場には限りあり
粟島を訪れる前、三豊市の須田港には無料の駐車場がありますが、繁忙期は満車の時間帯もあるため、車で向かう場合は時間に余裕を持って来ることをおすすめします。もちろん、車以外の手段で港に行くこともできます(JR詫間駅前と須田港前を結ぶ市営バスがあります)。
船について
船の切符は片道の販売のみです。粟島に着いたら、余裕のあるタイミングで早めに帰りの切符を買っておくことをおすすめします。 午後の帰りの便のピークは14時台、次は17時台(繁忙期は臨時便が出る場合もあり)。せっかくならゆっくりとした島時間を感じて17時台でお帰りください。多くのアートスポットは、16時で観覧終了ですが、船までの待ち時間は、港周辺の自然のスポットや島の方々のおもてなしスポットで、のんびりと島の思い出を感じて帰るのがおすすめです。
島内の移動
粟島内の移動手段は、徒歩、レンタサイクル、グリーンスローモビリティ(時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した移動サービス)です。多くのスポットは粟島港の周辺に集中しているので徒歩で大丈夫です。ただ、静かな島の東側に行くなら電動レンタサイクルか、相乗りのグリーンスローモビリティー(ダイヤ要確認)で行くのがおすすめです。レンタサイクルは数に限りがあるのでご注意を。
土曜に毎週開いています
瀬戸内国際芸術祭の期間以外も「粟島芸術家村」「漂流郵便局」は、基本的に毎週土曜日に開いています。時間が足りない、もっとゆっくり見たかった…そんなときはぜひまたゆっくり訪れてくださいね。