男木島

人口約150人の男木島。島に近づくと、山の斜面に家々が並ぶ特有の景観がじんわりと迫ってきます。
これは急勾配の斜面に石垣を積み上げて建物を建ててきたためで、中には江戸時代ごろから残るものもあるんだとか。
迷路のような細い路地を、すれ違った人と譲り合いながら挨拶を交わす瞬間、島時間がきらめきます。

男木島の
島時間スポット

香川しまびより

FM香川「香川しまびより」 地元FMラジオ局が取材した、島に暮らす人々の豊かな島時間をご紹介します。

アドバイス

わたしたちが島暮らしを通じて学んだこと、一観光客だったあの頃に知っておきたかった島旅のコツをお伝えします。

飲み物・軽食等は出発前にご準備を!

飲み物や軽食と、絆創膏や常備薬などの「もしもグッズ」を持って行くべし。
街ではあちこちで見かけるコンビニやスーパーも、海を隔てた小さな島ではたいへん稀有な存在です。コンビニがあるのは小豆島と直島のみ。中には、商店や自動販売機のない島もあります。だからこそ、日常を離れたのどかな雰囲気で満ちているのです。また、混雑する瀬戸芸期間中は、飲食店が満席で「ランチにありつけない!」という場合もあります。飲み物や軽食を携行しておくと安心です。特に暑い夏場は、多めに水分を持って行きましょう。「靴擦れしちゃったから絆創膏を買いたいな」そんなときも、我が身を助けるのは我が備えです!

券売所に長蛇の列…港の注意点

香川県の島々を結ぶほとんどの航路が、予約制ではなく先着順です。港のチケット売り場に並んで紙のチケットを購入し、乗船の列に並ぶ必要があります。瀬戸内国際芸術祭の期間中などの混雑時期は長蛇の列になることも。船の定員を超えた場合は、乗りきれずに“積み残される”こともあります。繁忙期は各船会社が臨時便を運航することもありますが、「どうしてもこの時間の便に乗りたい!」などの事情がある場合は、1時間前には乗り場に着いておくのが安心です。もし時間が余っても、乗船の列に並びながらしまれびを見たり海を眺めたりして過ごせば、島旅の空気を満喫できるはず。

現金を持っていこう

船の券売所や島の飲食店では、現金しか使えないことがよくあります。また、券売機や自動販売機の紙幣投入口は、1000円札しか入らないこともあります。小銭や1000円札を多めに持っていきましょう。

虫対策&暑さ対策を

島の虫は手強いぞ! 特に夏場は、虫よけの準備をしておくと安心です。また、島は日陰が少ないので、水分はもちろん、日焼け止めや帽子もお忘れなく。基本的には歩きやすい靴がおすすめです。

移動のおすすめ

徒歩での散策がおすすめです。男木島の魅力のひとつである、斜面に作られた街並みは急勾配な坂道が多いため、歩きやすい靴を選びましょう。特に雨の日は道が滑りやすくなっていることに加え、道の性質上、左右は1〜2mの深い溝になっている箇所が複数ありますので、誤って落ちてしまわないよう、小さいお子さまなどは特に気をつけてください。なお、レンタサイクルはありません。車をフェリーに載せていくことはできますが、島内では車で通行できる道が限られているうえ、幅が狭くすれ違いが難しいのでご注意を。

体調変化やケガに備えて

基本的に島内に病院、薬局はありません。島民のための診療所はありますが、開院日が限られています。急患のとき、海上では救急車の代わりに救急の船で移動することになるので、医療を受けられるまで時間がかかります。持病などのある人は、常備薬を多めに持参していくことをおすすめします。

水分の確保を

スーパーやコンビニはありません。売店が島内に1軒ありますが、開店時間や品揃えが限られています。飲料の自動販売機も数台しかなく、暑い時期は売り切れていることも多いので、水分は多めに持って行きましょう。

島猫について

男木島の猫は、2016年に全頭が不妊去勢手術を受けています。手術を受けた「さくら猫」と呼ばれる地域猫は、島民の皆さんが世話をしています。島内では猫のエサを販売している場所もありますが、ゴミや食べ残したエサを放置していかないようにしてください。また、観光客の帰り際に、猫たちが名残惜しく甘えている姿をよく見かけますので、猫好きの人はフェリーに乗り遅れることのないよう、お気をつけて。

食事にありつくために

飲食ができる店の数は限られているので、事前に予約して行くことをおすすめします。休日などの繁忙期では長時間並ぶことも予想されますので、小腹が空いたときのために、懐にお菓子を忍ばせておくと安心です。高松駅から比較的近い島であるので、駅周辺のグルメをテイクアウトして島に持って行くのもおすすめです。海を眺めながら島の風を浴びてピクニック気分を味わえます。

LINEのお友だちになってほしいな