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阪神淡路大震災から23年 定着する「災害ボランティア」 岡山

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 阪神・淡路大震災から23年が経ちました。17日は震災をきっかけに「防災とボランティアの日」に定められています。震災を境に「災害ボランティア」が広く定着するようになりました。

 1995年1月17日、震度7の地震が兵庫県南部を襲い、6434人が命を落としました。

(日赤岡山県支部 機動奉仕団/前田 晁 さん) 「地下に駐車場があるんです、けどもういわゆるビニールの黒い袋に入れた死体が番号振っただけで、全部並んでました」

 岡山市に住む前田晁さんは、アマチュア無線の仲間とともに日本赤十字社のボランティア組織に所属。阪神淡路大震災が起きたその日にボランティアとして被災地に行き、必要な物資を無線で知らせ、水などを何度も運びました。

「私は帰ったら普通の生活がすぐできると、だけどここにおる人はもうこれが現実なんじゃと、ほんなら私のできる範囲はできるだけ時間が都合つけばおって差し上げたいなと、いう気持ちになります、行ってみたら、それが私はボランティアじゃないかなと思う」

 内閣府によると災害ボランティアの数は2006年からの5年間だけで3倍以上に増えています。

(岡山県社会福祉協議会 社会福祉部/吉田光臣 副部長) 「ボランティアセンター自体もできてますし、NPO法人の制度ができたりしてますし、そこを起点にいろんな一般市民の福祉なり市民活動のことが一気に始まったということで、ボランティア元年というふうに言われている」

(記者) 「山の斜面が大きく崩れ、木が私のすぐ側まで流れています」

 去年7月、九州北部豪雨で被害の大きかった大分県日田市を取材しました。広島豪雨や熊本地震で被災経験のあるボランティアも恩返しにと参加するなど、23年前の1月17日を機に、ボランティアの輪は着実に広がっています。前田さんは現在、自分の体験を小中学生に話し、ボランティアの大切さを伝えています。


(日赤岡山県支部 機動奉仕団/前田晁 さん) 「その(小中学生の)中で何割かが我々がやっているようなこう奉仕の活動をしてくれるもんが増えりゃええなと思っています」

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