ニュース

約60年は梁の上から飛び込みも当たり前? はだか祭りで知られる「西大寺会陽」今では禁じられた争奪戦 岡山市

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 はだか祭りとして知られる西大寺会陽が15日岡山市で開かれ、裸の男たちの宝木の争奪戦が繰り広げられました。今でも十分激しいはだか祭ですが、約60年前では今では禁じられたぶつかり合いがありました。

 西大寺会陽は福を呼ぶと言われる1対2本の宝木を裸の男たちが奪い合う祭りで、500年以上の歴史があります。15日に行われた岡山市の西大寺観音院には、締め込み姿の大勢の男たちが集まりました。

 男たちは身を清めた後本堂になだれ込み、ひしめき合いながら「その時」を待ちます。

 午後10時境内の明かりが消され、2本の宝木が投下されました。宝木が放つ強い香りを頼りに男たちが渦を作って、激しく奪い合います。

 2020年も盛り上がりを見せたはだか祭り、KSBでは約60年前の西大寺会陽の映像を入手しました。

 1961年、昭和36年の西大寺会陽は祭り自体は今とほとんど変わりはありませんが、盛り上がり方は異様です。70年近く西大寺会陽を見てきた金陵山西大寺院内世話役代表の岡崎俊男さんは、当時の西大寺会陽にも参加していました。

(西大寺院内世話役代表/岡崎俊男さん) 「床の隅っこにちょろっと入っただけ。はじき出されてました」

 危険なため今では禁止された梁の上から飛び込み。当時は当たり前でした。

(岡崎俊男さん) 「1時間半くらい前から梁の上に上がってね、下におる連中もいつ自分の頭の上にくるかっていうのは覚悟してましたからね。いやすごいですね、これ上走ってますもん、すごいすごい」

 しかし、岡崎さんは今の西大寺会陽にも違った魅力があるといいます。

(岡崎俊男さん) 「裸同士がぶつかり合って、けんかもしてなんとかするのが迫力という取り方をせずに迫力としては、相変わらずあると思います。時代にあった迫力があると思います。文化として変えたくないっていうものを守っていくのが大切」


関連ニュース

あわせて読みたい

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース