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【香川の「平成」③】ずっこけ犬「きな子」の物語は続く 孫娘も才能開花

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 平成17年(2005年)、見事なずっこけっぷりを披露した見習い警察犬の「きな子」。

 警察犬になるための試験に毎年挑戦するも、ことごとく失敗しました。  それでも、その愛くるしい姿が全国から人気を集め、フォトエッセイを発売。その後、CMデビューも果たし、ついには映画化もされました。

 そして、きな子はついに7回目の挑戦でみごとに合格! 嘱託警察犬として臨んだ視閲式では、警察官に負けないほど背筋を伸ばし、りりしい姿を見せてくれました。

 平成29年(2017年)、老衰で他界したきな子の葬儀には、大勢の人が参列しました。それでも「きな子の物語」は、まだ終わりではありません。

――警察犬試験の臭気選別でみごと優勝したのは…?  令和元年(2019年)11月に開かれた、香川県警の嘱託警察犬の試験。

 きな子も専門とした、においを嗅ぎ分ける部門でみごと優勝したのが…

(石井俊大リポート)  「あ、いましたいました!あの子ですね、りんごちゃんです。優勝を喜んでいるような、うれしそうな表情をしていますね」

 この「りんご」、実は、きな子の孫娘なんです。

(石井俊大リポート)  「いやぁおめでとう、優勝おめでとう。すごいぞー、すごいぞ」

 警察犬に挑戦する中、お母さんになったきな子。  娘の「こむぎ」も試験に合格し、嘱託警察犬として活躍しました。この「こむぎ」の娘が、今回優勝した「りんご」です。

(丸亀警察犬訓練所/亀山伸二 所長)  「(りんごは)もう、とにかく天真爛漫なんですよ。みんなが明るくなれる性格じゃないかなと思うんです。まぁそういうのが、きな子との孫譲りというか、おばあちゃん譲りかもわからんですけどね」 (Q.きな子と似てるなと思うところは?)  「そうですね、おっちょこちょいっていう部分に関したら、おばあちゃん譲りなんじゃないかと思いますよ」 (Q.おっちょこちょいの部分も?)  「あります、あります。もうフリーにしたら、本当にもうハチャメチャですよ」


――“頑張ればできる” の証明に…  「やっぱり、きな子があまりにも全国的に知れたもんですから、だけどやっぱり、きな子の子どもの『こむぎ』であったり、孫の『りんご』であったりという子たちもね、やっぱり頑張ればできるんだ、ということが一つの証明になればね、これはまた、いろんな意味で、みなさんの希望になるんじゃないかと、僕はそう思ってますけどね」

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