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両備グループが競合のバス路線の認可取り消しを求めた裁判 原告の資格がないと訴えを却下 東京地裁

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 格安路線バスの認可取り消しを求めた裁判で判決です。昨年4月に運行が始まった岡山市の新しいバス路線について、競合する両備グループが国に認可の取り消しを求めている裁判です。    東京地裁は30日の判決で、両備グループの訴えを原告の資格がないとして却下しました。

(記者) 「原告の両備グループと弁護団が東京地裁に入っていきます。これから判決が言い渡されます」

 この問題は昨年4月、岡山市中心部で循環バス「めぐりん」を運行する八晃運輸が、岡山駅前と西大寺地区を結ぶ益野線を新設したことに端を発しています。

(両備グループ/小嶋光信 会長) 「何でこんなものが認可されるのかわからない。執行停止や取り消しを引き出すことが最大の努力になりますね」

 ほぼ同じ路線を持つ両備グループは、黒字路線に低運賃で参入されると地方の赤字路線が維持できないなどと主張していました。

 そして、八晃運輸の新規参入が地域の公共交通を崩壊させる危険性があるなどとして、国に対して路線の認可取り消しなどを求め、提訴しました。

 30日の判決で東京地裁の鎌野真敬裁判長は、既存の運送事業者の利益を保護する規定などは見当たらないと指摘し、認可の取り消しを求める「原告適格を欠く」として訴えを却下しました。

(岡山電気軌道/礒野省吾 専務) 「結果は非常に残念に思ってますし、遺憾に思ってます。いいとこ取りとか運賃とかいう問題を全く理解されてないということで、私共の路線についても全国の路線についても縮小されていくのかなというのが気掛かり」

 両備グループは判決内容を踏まえて、今後の対応を考えたいとしています。

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