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香川ファイブアローズが暴力問題をファンに説明 B2開幕に向け新体制を発表

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 1カ月後に迫ったリーグ開幕に向け、再出発です。ヘッドコーチによる選手への暴力や暴言で、プロバスケットボールのBリーグから制裁を受けた香川ファイブアローズがファンに対する説明会を開き、チームの新体制を発表しました。

(記者) 「処分の発表から10日。村上社長がチームを支える熱心なファンに向けて直接、経緯を説明します」

 18日夕方、高松市で開かれた説明会には「ブースター」と呼ばれるファン26人が出席しました。

(ファイブアローズ/村上直実 社長) 「変わっていくファイブアローズにしたいと思っておりますので、引き続きご支援、ご声援をお願いしたいと思います」

 香川ファイブアローズの衛藤晃平ヘッドコーチは、2017年12月に試合後のロッカールームで選手を蹴るなどの 暴力行為があったほか、日常的に暴言を吐いていたとして8月8日にBリーグから職務停止処分を受け、辞任しました。

 説明会でブースターからは長期間、問題行為が見過ごされたことへの批判が相次ぎました。

(ブースターはー) 「フロントとか現場にいる他のスタッフが、もう少し中立な目で『ちょっと今の指導は指導ではないんじゃないか』というふうな目で判断するのは大事なことかなと」 「(ヘッドコーチの)バスケットボールの能力にしても人格的なところにしても、誰か批判的に見る人は果たして今までいたのかなと」

 村上社長は、再発防止策として選手から匿名で意見を吸い上げられる仕組みを作ることなどを挙げました。また、練習の一般公開や情報発信の充実への要望も検討する考えを示しました。

(ブースターはー) 「『開幕はします。(チームは)なくなりません』って言ってくれたことがまずはすっきりした。これからファイブアローズがよくなっていくにはどうするのかというのを考えたかったので」 「チームのことが好きで、チームと一緒に戦いたいと思っている人が(この場に)来てると思うので、厳しい意見はそれだけチームが好きなのだと思います」


 そして、19日、新たなチームスタッフの体制が発表されました。新たな指揮官に就任したのは、B2の山形ワイヴァンズで3シーズン、アシスタントコーチを務めた石川裕一さん(28)です。ヘッドコーチに必要なA級以上のコーチライセンスを持たないため、アシスタントコーチの肩書で、事実上、練習や試合の指揮をとります。  そして、新任のトレーナー、マネージャーに加え、チームや対戦相手の戦力分析などを行う「アナリスト」の役職を新設し、スタッフを1人増員しました。

 ヘッドコーチには昨シーズンまでエグゼクティブコーチだった津田洋道さんが就きますが、ブースターからはこれまで問題を放置してきた責任を問う声も多くありました。

(ファイブアローズ/村上直実 社長) 「選手たちは、不安になる、本当にどうなるんだろうという、目前に開幕を控えてますので、(指導陣が)根こそぎなくってしまうというのは、逆にチームとして成り立たないと思いましたので、そこは津田氏を続投させてまいるということしかない」

 B2の開幕は9月21日で、ファイブアローズはホームで愛媛と対戦します。

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