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バナナを病気からどう守る? 香川県の高校生が最新の農業技術学ぶ 岡山市

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 香川県の高校生が岡山市の農場を訪れ、新しい農業技術を学びました。

 岡山市のD&Tファームを訪れたのは、香川県三豊市の笠田高校農産科学科の生徒10人です。

 日本で農業に携わる人の平均年齢が66歳と、高齢化が進む中で生徒がより農業に興味を持つきっかけを作るため笠田高校が企画しました。  生徒は200種類ほどの作物と、約8万株のバナナがひしめく2ヘクタールの農場を見学しました。

 実は若者の農業離れだけでなく、バナナ農家にとって深刻な問題がいま起きています。

(記者) 「実は今、世界規模でバナナの生産に危機が迫っているんです」

(D&Tファーム 代表取締役/田中哲也 社長) 「フィリピン産のバナナの産地も新パナマ病という病気が流行りだしまして6、7年前くらいから輸入量どんどん減ってまして、95パーセント以上がフィリピン産だったものが、今は60パーセントくらいまで減ってますね」

 また南米など他の生産地でも、新パナマ病が流行しています。

 その中でD&Tファームは、バナナの苗をマイナス60度で凍らせてバナナに寒さや病気に耐える力をつける「凍結解凍覚醒法」を使い、日本での無農薬栽培に成功しています。

 この手法のおかげで、農場に生えているあらゆる植物も安全に生で食べられます。

(桑の葉を食べた生徒はー) 「でもなんか食べよったら全然大丈夫ですね。苦みも気にならなくなってくる」

 凍結解凍覚醒法は地域や気候を問わず作物を栽培できるため、世界の食糧難を防ぐことのできる大きなビジネスでもあります。

(D&Tファーム 取締役技術責任者/田中節三さん) 「生きていける、もうかる、もうからないと続かないですよ。そういう農業をね、みんなに知ってもらいたい、こういうことですね」


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