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生産量激減の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」 伝統守る生産者の思い 岡山

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 岡山市のデパートに「マスカット・オブ・アレキサンドリア」が初入荷しました。しかしこのマスカット、今、生産量が減っています。

 香りや上品な甘さ・酸味が特徴のマスカット・オブ・アレキサンドリア。果物の女王と呼ばれ、岡山県の生産量は全国の9割以上を占めています。岡山県を代表するマスカットですが、現在は生産量が激減しています。

(記者) 「こちらには多くのビニールハウスが並んでいます。昔はほとんどがマスカット・オブ・アレキサンドリアを育てていましたが、今は2割程度に減っているということです」

 JA全農おかやまによりますと、種無しで手軽に食べられるシャインマスカットの生産量が、2014年にマスカット・オブ・アレキサンドリアを上回りました。 またマスカット・オブ・アレキサンドリアの出荷量は、1990年の2000トンから現在は170トンまで減少しています。

 倉敷市船穂町で24年間、マスカット・オブ・アレキサンドリアを生産している浅野真一さん(52)は伝統を守っていきたいと話します。

(浅野真一さん) 「正直うちもアレキを減らしてきとんですけど、ゼロにするわけにはいかんとか岡山県独自のブドウといってもいいくらいですから、岡山のアレキを守っていきたいと思っています」

 天満屋岡山店には27日朝、18房のマスカット・オブ・アレキサンドリアが入荷しました。高いもので1房1万6200円で販売されています。

 27日は試食会も開かれ、訪れた人は今年の味を楽しんでいました。

(試食した人は-) 「岡山の名物ということだけあっていつ食べてもおいしいです。いよいよ初夏。これから始まるんだなって感じですね」

 岡山県特産のマスカット・オブ・アレキサンドリアは、11月ごろまで楽しめます。


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