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西日本豪雨から7カ月…決壊した8カ所の堤防 復旧へ向けた動きは 倉敷市真備町

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 倉敷市真備町では西日本豪雨で8カ所の堤防が決壊しました。あれから7カ月が過ぎ、堤防の復旧工事へ向けた動きも進んでいます。真備町を流れる河川・堤防の今を取材しました。

(記者) 「小田川の堤防が大きく決壊した場所に来ています。豪雨から7カ月がたち、ここでは今たくさんの重機が急ピッチで復旧作業を行っています」

 ここではいったん造られた仮堤防の撤去を終え、本堤防の土台づくりが進められています。

(記者) 「小田川上流の決壊場所です。私の後ろに見えるこの黒い土は仮の堤防に使われていた土です。実はこの土、向こうに見える機械で他の土とブレンドするなどして粗さを均一にし、新しい堤防に再利用されます」

 決壊した場所やのり面が崩れた場所などの修復は今年の出水期である6月ごろまでに終える予定です。  また、背の高い木や草がうっそうと生えていた小田川ですが、木々の伐採と川底の掘削が進み一定の深さを確保しました。

(記者) 「真谷川の決壊場所です。この場所では1月から本格的な復旧工事が始まりました、今も重機が堤防の高さを上げ、幅を広げる工事を行っています」

 岡山県が管理する3河川で最初に本工事が始まった真谷川。応急復旧した堤防より高さを約50センチ上げ、幅は約8メートルほど拡張します。

(記者) 「こちら高馬川の決壊場所では立ち退きなど用地買収がようやくまとまり、9日から工事が行われる予定です」

 現在は重機が通る道をつくっている高馬川でも工事が始まる予定です。

(記者) 「末政川上流の決壊場所です。こちらはビニールシートに土のうと仮の復旧工事が行われたままで、辺りには工事関係者の姿もありません」

 岡山県の当初の予定では1月中に工事に着手する予定でしたが、現在も地権者との交渉が続いています。


(記者) 「末政川下流の決壊場所です。この場所もまだ工事は行われていません。同時にこの陸こうについても県や市はまだ今後の方針を示していません」

 この場所は、陸こうが閉まらなかったことが浸水スピードを早めた可能性があると指摘されています。決壊していない河川についても水害対策が進んでいます。

(記者) 「この内山谷川はもともと川底に木や草が生い茂っていましたが、今は取り除かれ水の流れがスムーズになりました」

 内山谷川は倉敷市が管理する河川です。倉敷市は管理する3つの河川のしゅんせつなどを年度内に行う予定です。小田川の付け替え工事など全ての水害対策が終わるのは2023年度の予定です。

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