連続不審火30件…元消防団員の逮捕で住民安堵 容疑者は警察を警戒か
10月12日 18:15
元消防団の男が放火の疑いで逮捕・送検された事件。不審火が続いていた津山市では安堵の表情をみせる住民もいました。
(不審火で所有する建物が全焼/大河原清美さん)
「きょうでちょうど1年になります、忘れたことはありません。ただもうほっとしたということだけ」
去年10月12日、津山市小桁のもともとペットショップで、当時は空き家だった建物が不審火で全焼しました。
この建物の所有者の大河原清美さんです。
(不審火で所有する建物が全焼/大河原清美さん)
「警察行って事情聞かれたり現場検証に立ち会ったりそのへんでしんどい時はありました。とにかくサイレンが鳴ったらここに走ってきてました」
こちらは、松本容疑者が所属していた消防団の活動日誌です。
松本健太郎容疑者は、この火事の消火活動に消防団員として参加していました。
消防によりますと、去年1月から津山市南部では30件の放火の疑いがある火事が起きていて、松本容疑者はそのうち21件に出動しています。
日誌には、松本容疑者が警察を警戒していたことが分かる直筆のメモも残されていました。
(記者リポート)
「松本容疑者はこちらの消防機庫で一人で寝ているところを警察に取り囲まれたことがあったということです」
消防団によりますと、去年10月20日、松本容疑者は消防機庫で警察官5人に囲まれ、聴取を受けたということです。
その4日後の火事を最後に、約5カ月にわたり津山市南部での不審火はありませんでした。
松本容疑者は逮捕されてからこれまで、否認を続けています。