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南米の日系人が香川で水産加工技術を学ぶ 特産イリコの一貫生産

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 祖国の日本で研修しています。日系のブラジル人とチリ人が、水産加工などの技術を学ぶため、1カ月あまり香川県に滞在しています。  

 この日、伊吹島を訪れたのは、南米のブラジルからやってきた花井・パウロ・リカルドさんと、チリからやってきた岩佐・イリッチ・幸助・フランクさんです。

(中村康人リポート)  「なぜ、2人が島を訪れたかといいますと、特産のイリコについて学ぶためです」

 イリコ漁が盛んな伊吹島で2人が学んだのは、鮮度にこだわった「一貫生産」です。  まず、イリコの原料となるカタクチイワシが運搬船から加工場に運ばれ、加工される様子を見学しました。    

 2人は、7月2日からJICA・国際協力機構や香川県が行っている水産加工研修に参加しています。  南米の日系社会でも高齢化により水産加工に携わる人が減ってきており、日本の優れた技術を学ぶことで、現地の和食文化などを守ることが目的です。

(花井 パウロ リカルドさん)  「(研修して)もっとおいしいものを、日系の方がたくさんいますので、出したいと思っています」  

(岩佐 イリッチ 幸助 フランクさん)  「がんばります」      

 伊吹島での研修は、実際の漁も体験することができました。カタクチイワシを捕るバッチ網漁は、網を引く本船2隻と運搬船、探知船の4隻で行われます。 

 特にリカルドさんは、ブラジルで同じようなイリコの加工を行っています。  魚を捕って加工まで一貫生産することが上質のイリコとなることを知り驚いていました。    

(花井 パウロ リカルドさん)    「いい経験ですごいいい勉強になりました。もっと早めに(お客さんに)届くように考え直します。鮮度がいい魚をたくさん出すように…」    


 2人は8月8日まで、研修を行う予定です。魚のさばき方やじゃこ天の作り方などを学ぶほか、讃岐うどんを食べたり、栗林公園を見学したりするなど、香川の文化にも触れているそうです。

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