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浸水被害にあった家具店 残された家具を被災者に無償で譲渡 岡山

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 西日本豪雨で、自宅が浸水した被災者は車や家具などを失いました。岡山県矢掛町の家具店が、そんな被災者に手を差し伸べています。

(記者) 「矢掛町にあるこちらの家具店では、自分たちも浸水被害を受けながら、まだ使える残された家具を被災された方に無償で提供しています」

(矢掛家具センター/古中 恒男社長) 「この辺、60センチくらいまで(水が)来とる」

 矢掛家具センターの古中恒男社長(70)です。

 西日本豪雨で、岡山県矢掛町では500棟以上が床上浸水などの被害を受けました。矢掛家具センターも倉庫兼展示場が浸水し、約1000万円の被害が出ました。  古中社長は自身も被災している中、無事だった家具を被災者に無償で譲ることを決めました。

(矢掛家具センター/古中 恒男社長) 「皆さん何もないから、家具も流されて何もない人に使ってもらえれば一番うれしいかなと思って」

 この日も1組の夫婦が家具を見にやってきました。

(矢掛家具センター/古中 恒男社長) 「張り紙がついてるのは…こういうのはもうお客さんがついてるので、あと貼ってないのはなんぼか」

 この夫婦は、息子夫婦が倉敷市真備町有井で被災し、家財道具を全て失いました。たんすなどはほとんど譲り先が決まっていたため、テーブルと棚を譲ってもらいました。

(家具を譲ってもらった人は―) 「フェイスブックで見たもので、こちらに確認を取ったらもうほとんど売れてるんだけど、見に来てくださいって。なかなか、自分のところも大変なのに、こういう形で無償でいただけるということで本当にありがたく思っています」

 家具の提供は1週間ほど前から始めましたが、口コミなどで100人以上が訪れ、7割以上はすでに被災者に譲ったそうです。  住む家が決まっていない人や、車がなく持ち帰れない人の家具は取り置きしています。


(矢掛家具センター/古中 恒男社長(70)) 「特に(真備町の)箭田の方の人などは特にひどいからね、近隣の人もだけど。皆さんも元気になってもらわないけんですね」

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