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岡山では約4000人が避難生活 炎天下のなか懸命な捜索や復旧続く(10日18時現在)

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 西日本に大きな被害をもたらした豪雨で大きく被災した倉敷市では、引き続き捜索活動や復旧作業が進められています。10日、倉敷市の最高気温は32度を超えました。避難している人はもちろん、炎天下で捜索や復旧にあたる人にとっても、過酷な日々が続いています。

 複数の川が決壊し、町の広い範囲が水没した倉敷市真備町では、今も多くの人の安否が分かっていません。警察や自衛隊による、夜を徹した懸命の捜索活動が続けられています。

(記者) 「大量の土砂が流れています。家は傾いており、あちらこちらで崩れていますが、まだ手付かずのままです」

 雨がやんでから2日がたった10日は、町の大部分で水が引いてきました。避難していた住民の中には家に戻り、片付け作業にあたる人の姿も見られました。

 臨時の給水所には多くの人が足を運んでいます。

(水をくみに来た人はー) 「ホームセンター、この近場はほとんどポリタンク系の容器と長靴、作業着とかが売り切れている」

(倉敷市水道局の職員) 「こちらは倉敷市水道局です。ただいまこちらへ給水車が来ております。水が必要な方は容器を持ってお越しください」    水道局の職員は水を容器に入れて、周辺の住宅に配って回りました。

(水をくみに来た人はー) 「家具をふいたり、床をぬらして泥をはかせたり」

 避難生活も多くの人が10日で4日目。避難所で過ごす人の体調も心配されます。

(記者) 「こちらは倉敷市真備町の避難所となっている小学校です。避難している方々は連日の暑さに悩まされていましが、それに対応するべく、エアコンが運ばれてきました」

 また、早島町の祭りで使われる予定だった畳、およそ120枚が10日に届き、10日朝、体育館に敷かれました。


(避難者はー) 「寝やすくなりました」

 また、東京のボランティア団体が、そうめんやカレー約250食を振る舞いました。

(避難者はー) 「ありがたいですよ、冷たいの。帰ってみたら、足踏み込められない。あれ片付けるの大変よ」 「ここでお世話になっとんです(Q.何か困ってることは?)いや、ありません。良くしてもらって、こんなもらいもの。助かっとります。感謝しております、本当」

 総社市の災害ボランティアセンターには、400人以上のボランティアが集まりました。市内の被災地に行って、ごみの撤去にあたったり、全国から届いた支援物資の仕分けを行いました。

(ボランティアの高校生はー) 「私はそんなに被災してないんですけど、被災した友達とかもいるんで助けになればなと。休みだし、来ました」 「けっこう来てます。100人は超えてると思います」

 一方、スーパーでは、食料や飲料水を中心に品薄状態が続いています。道路状況が悪く、物流センターから店舗へ商品が届くのに、時間がかかっています。

(大黒天物産物流戦略室/古谷幸司 室長) 「働かれてるスタッフの方もかなり被災にあわれまして、うちの取引先の皆様の応援もいただきながら、なんとかセンターを回している状況です」

 岡山県では10日午後6時現在、50人の死亡が確認されています。倉敷市真備町有井では5歳の女の子と20代の母親も犠牲になりました。  10日時点で岡山県全体で、57カ所の避難所が設置されていて、今も約4000人が不安の日々を送っています。

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