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灯りを奪われた町で

2018年7月5日から降り出した猛烈な雨。翌6日の夜には岡山県に大雨特別警報が発令された。梅雨前線が西日本に居座り続ける異例の状況で、7月5日から7日にかけて降った雨の量は、真庭市富で453ミリ(2018年7月の総降水量 509ミリ)、津山市で428ミリ(2018年7月の総降水量 452ミリ)など岡山県内25の観測地点のうち14地点で観測史上最大を記録した。
倉敷市真備町では7月6日夜、高梁川水系の小田川やその支流が決壊し、町の4分の1の面積にあたる、約1200haが浸水。4600戸以上が濁流に飲み込まれ、多くの人が逃げ遅れた。1日経っても水は引かず、自衛隊などが懸命の救助活動を続けたが、51人の方が犠牲となった。

豪雨に飲み込まれた町の夜

豪雨から1カ月。倉敷市真備町は夜になると闇に包まれます。
ほとんどの住民が避難所や仮設住宅に移り、町を離れたためです。

被災した自宅の2階で暮らす家族

そんな中、ところどころに灯りのともる家が。
浸水した自宅の2階で暮らす家族です。
「真備を離れたくない」―1階を修理し生活を立て直すつもりですが、二重の住宅ローンを抱え前に進めません。

繰り返されてきた水害の歴史、
翻弄される住民

真備町はこれまでもたびたび水害に見舞われてきました。
町のあちこちに過去の洪水で命を落とした人たちを悼む石碑が
建てられています。
今回の豪雨で、町を離れる男性。
川の堤防強化事業のために、立ち退きを宣告された住民たち。
被災した家の解体もあちこちで始まり、被災前は23,000人近くいた人口も1割ほど減りました。
「戻ってきてほしい」―町にとどまる住民の願いは届くのか。
かつてない洪水に見舞われた町で、それぞれの選択をした人たちの姿を追いました。