先輩インタビュー 〜報道制作ユニット 山下洋平〜

自分の取材で世の中に影響を与えられる。放送局は、まさに『社会の公器』ですね。

岡山本社報道制作ユニット 山下洋平

報道の仕事って、具体的にどんなことをするんですか?

一言でいうと『ニュース番組を作る仕事』ですが、ニュースは大きく「デイリーニュース」と「特集」に分けられます。今日起こったことをリアルタイムで伝える、例えば事件や事故のニュースが「デイリーニュース」で、何日かかけてジックリ取材して興味ある話題を伝えたり、問題提起したりするのが「特集」です。

毎日のニュース番組はこの2つで構成されていて、そのネタを探したり、取材して放送するのが報道の仕事です。


取材時には三脚を担ぐ。
体力と腕力も必要だ。

取材ネタは全部自分で探すんですか?

デイリーニュースの場合は、予め記者向けの発表があったりすることが多いので、ネタ探しを自分でやることはあまりありません。しかし、同じニュースソースをどういう切り口で見せていくかは、報道記者の腕の見せ所になります。

一方「特集」のネタ探しは自分でやります。個人的なネットワークから情報を得たり、一度取材したデイリーニュースを後から拡げていったり角度を変えたりして、「特集」にすることもあります。


難しそうですね。

確かに難しいといえば難しいですが、KSBでは新人にもかなり任せてくれますよ。入社直後は「新人にそこまでやらせていいの?」と思うほどでした。ただ、やはり1人1人の裁量の幅が大きいというのはやりがいがある。いま僕は、主に警察・司法関係を担当していますが、自分がやりたいと思ったら、自ら手をあげて経済や政治ネタまで幅広くやらせてもらっています。

偏った報道にならないよう、街頭インタビューには気を遣う。

それがKSBの魅力?

そうですね。あとこれはKSBに限ったことではありませんが、報道の仕事をしていると毎日違った人に会えるんですよ。この仕事をやっていなかったら、たぶん会えなかっただろうなという人にも会えるし、色んな話も聞ける。なかなか行けないような所にも行けるんですね。

手を挙げたらやらせてくれるKSBは、特にそのチャンスが一杯あります。それが結果的に、今まで世の中に出ていなかったことにスポットを当てることになったり、さらには世の中に影響を与えられる可能性もあるわけですから、やっぱりやりがいのある仕事ですよね。


仕事をする上で、普段気をつけていることはありますか?

世の中に影響を与える可能性もあるだけに、画一的な報道が多くなると、別の意見をもっている人はいないだろうかと、気をつけるようにしています。今ちょうど、高知県で起こった白バイとスクールバスの事故の裁判を追いかけているんですが、これも元々は地元の高知でもそれほど取り上げられていなかったんですよ。それをKSBが取材することによって、高知県の報道も俄然動き始めたんです。こういうのって、達成感がありますよね。
ニュースの内容は、動画で見れます

OA時にはフロアディレクターをやることも。残り時間を計算し、キャスターに正確に伝える、大事な役割だ。

どうして高知のニュースを取り上げることに?

実は香川の視聴者の方が、「この人なら何とかしてくれるかも知れない」と、この裁判の当事者を僕に紹介してくれたのがそもそもの始まりだったんです。ちょうどこの事故の控訴審が高松高裁で行われるタイミングだったんですが、話を聞いているうちに「これは放っておけない」という気持ちになったんですね。

おこがましいようですが、僕が今まで問題提起するような報道を繰り返していたので、僕に白羽の矢が立ったんだと思います。こういうのは、記者冥利につきますね。


ツライことはないんですか?

調査・追及するような報道は、先方に望まれる取材でないので、取材拒否とかもある。批判を受けることもあるし、他社と違う切り口でやっている時は「本当にこれでいいのか」と悩むこともありますね。
あとは被害者サイドの取材。中々うまくいかないし、1人の人間としてやりにくいというか、心苦しいこともあります。でも、それを報道することによって得られるものもあるので、使命感を持ってやっていくしかないですね。

では最後に、就職活動中の学生に向けてメッセージをお願いします。

ありきたりですが、就職は人生の大きなターニングポイントです。ある意味「恋愛」に近いとも言えますから、色んな会社を見て、自分にあった会社をジックリ探してみてください。
ちなみにKSBはというと、受身の人にはツライ会社だと思います。あれやりたい、これやりたいと、ガツガツした人に合っている会社だと思うし、僕自身もそういう人と一緒に仕事をしたいですね。